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アニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』に登場する本読み少女、長門有希さんが劇中なにを読んでいるのかを調査・検証する。
コメントにて追加情報があったので第9話『サムデイ イン ザ レイン』を追補。
コメントにて教えていただきました。
6月30日発売の「ザ・スニーカー」に「サムデイ イン ザレイン」の書き下ろし脚本が掲載されています。
本編冒頭、文芸部部室内で個々に活動(というのか?)しているシーンにおいて、長門有希が読んでいる本についての記述がありました。
「赤頭巾ちゃん気をつけて」庄司薫・中央公論社ハードカバー、図書館貸し出し本
アニメ本編のほうを見返してみましたが、あの描写では全くわからないですね。
この作品は読んでいないので、本編とどう絡んでいるのでしょうか。
6月30日発売の「ザ・スニーカー」に原作者、谷川流氏による脚本が掲載されているとのこと。
さっそく買ってきました。
(『新ロードス島戦記』が8年越しに完結したことに密かに衝撃を受けたりしましたが、それはまた別のお話。
あっ! 賀東招二と谷川流が対談してる! 面白い!)
○文芸部部室。
キョンと古泉は向かい合ってカードゲーム(ドラゴン★オールスターズ)、長門(制服の上にカーディガン)はテーブルの隅で読書中(『赤頭巾ちゃん気をつけて』庄司薫・中央公論社ハードカバー、図書館貸し出し本)。
みくる(メイド姿)は座って編み物(マフラー)をしている。
キョン、ふと顔を上げる。
なるほど。 冒頭のこのシーンかな。

神出鬼没さんのおっしゃるとおり、ここからは長門さんが何を読んでいるかはわからないのですが……。
『赤頭巾ちゃん気をつけて』は第六十一回芥川賞受賞作。 もし読んでいるこの本が『赤頭巾ちゃん気をつけて』だとすると、この日長門さんに訪れていた芥川賞受賞作祭りは『サムデイ イン ザ レイン』開始直後(あるいはそれ以前)からすでに始まっていることになります。
『赤頭巾ちゃん気をつけて』は『さよなら怪傑黒頭巾』『白鳥の歌なんか聞こえない』『ぼくの大好きな青髭』と続く「薫くん四部作」の第一作。 センシティブな高校生「薫くん」を主人公とした青春小説の傑作です。
1950年代後半から1960年代前半生まれの人たちにエラい衝撃を与えた作品だったご様子。
内田樹さんのBLOGでは
『赤頭巾ちゃん気をつけて』は69年の冬に発表されて、当時の元日比谷高校生の間ではたいへんな話題になりました。だって、僕たちの同期生の話なんですからね。
「誰が書いたんだ」という作者当てクイズが「庄司薫」がぼくたちより10歳年上の卒業生で丸山真男門下の元大蔵省官僚だと知れるまで続きました。
真相が知れるまで「あれはウチダが書いたんじゃないか」という噂も一部では流れて、びっくりしました。
と、当時の「衝撃」を語っておられます。
『赤頭巾ちゃん気をつけて』『さよなら怪傑黒頭巾』『白鳥の歌なんか聞こえない』『ぼくの大好きな青髭』。
四部作でそれぞれ「赤」「黒」「白」「青」で陰陽五行の「南」「北」「西」「東」。
セカイをぐるりと巡った上でラストは妊娠した少女と背中合わせ、木の下で疲れ果て座り込むみたいなシーン(だったはず)なんで、セカイ系の嚆矢ですよ!? という駄法螺を今思いつきました。(いや、もう誰かが言ってる気がする……)
各話の検証はこちら。
関連。
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おそらく『赤頭巾ちゃん気をつけて』で間違いないと思われます。