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その石は、数十年に一度ひとつの生命に恋をする。
ガール・ミーツ・ボーイ。 孤独な子供たちが出会い、おたがいを見いだす話。 それを見守る話。
友谷蒼が原案。
子供が孤独なのは愛されないからだ。
だから、相応に雰囲気は暗い、暗いというか影が濃い。
特に前半、ヒロインであるマナが母親に心ひらかず、そのために疎まれる描写は心にしみる。 辛いよなぁ。
船戸明里さんがこのマンガで描いてみせた黒く繊細な線は、孤独な子供たちの影の濃さを描くのにとてもふさわしいと思った。
語られることがらに対して、ふさわしい描き方がきちんと差し出されていると感じられた。
綺麗だ。
登場人物がそれぞれ「自分なりの理由」をもっているので、語られている物語はすこし言葉足らずでわかりにくい。
2度3度読まないとしっくりこない。 読み解くことが必要なんだな。
でも読み返すとわかる。 それはちゃんと描いてある。
ページのコマの連なりの中の、ほんの1コマ2コマ。 そこに、人が抱えた物語が垣間見える。
本当に嫌だったこと痛かったことを思い出したときに、チリッと鋭く心が疼く感じ、あれが描かれてある。 すごい。
この漫画にであった人たちのなかで、ひっそりと大切なものとして扱われそうな漫画だと思う。
良質のジュブナイルSFを読んだ感じ。
よかった。
船戸明里って……ゲーム『仙窟活龍大戦カオスシード』(名作!)の船戸明里さんか!
絵付小説のイラストをいろいろ書いてる人、という認識はあったけど。 なるほどな、どこかでみたことはあると思ってた。
「ひまわりらんぷ」
http://www.ne.jp/asahi/orange/lamp/
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