第弐齋藤 土踏まず日記 : 2003年 8月 下旬

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2003年 8月 下旬の記事


2003/08/21 (木)

[DIARY] 13年目の天沢退二郎

 天沢退二郎『オレンジ党と黒い釜』

 天沢退二郎『オレンジ党と黒い釜』 を図書館から借りてきて読んでいる。

 天沢退二郎『オレンジ党と黒い釜』挿絵

 天沢退二郎『オレンジ党と黒い釜』 は天沢退二郎の長編3部作「三つの魔法」のうち第1作目。 少年少女5人組<オレンジ党>がグーンという悪なるものとたたかうお話だ。
 『光車よ、まわれ!』同様「名著」として名高い。 中学生のとき「借りたのに読まなかった」のが心残りだったので、いまこうして読んでいる。

 だんだら墓地で聴こえてくる不気味な歌

 作品全般をおおう摩訶不思議な雰囲気。 そして、「死」の近しさ。 ハッとさせられる。
 面白いよ。

 いま読んで気づいたのは言語感覚の豊かさだ。
 とくに登場人物の名前がいい。
 オレンジ党のリーダーなんて「 エルザ」ですよ?
 しびれるほかない。

 そう。
 氏の物語にはいつも、不思議な力をもつ賢く強い女の子が登場する。

 『光車よ、まわれ!』の龍子さんしかり、「三つの魔法」のエルザさんしかり。
 小学校高学年の世界においては、女子のほうが賢く強いというのはまったくのリアルなのだけど、なんというか「そういうリアル」を感じさせてくれるのだ、この物語は。

 その季節を生きている人間に対しては等身大のリアルとして。
 かつて生きた人間に対してはかつてそうであったリアルとして。
 
 そうか、いまの俺は「幻想文学」という言葉を知っているのだけど『光車よ、まわれ!』は俺が読んだ始めての幻想文学だったんだな。
 夢のリアル。 夢こそのリアル。

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 そこには氏のエッセンスのすべてがある、とも評される短編集『闇の中のオレンジ』も未読なのだけど、絶版。 残念。
 氏の著作はほとんどが絶版だ。 復刊を希望する。

 「『天沢退二郎』 復刊特集ページ」
 http://www.fukkan.com/group/?no=42

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 ちょっとググってみると、挿画を(勝手に w)描いてる方がいらっしゃった。 うれしいのでリンク。

 光車よ、まわれ!
 http://www.ne.jp/asahi/books/inugami/garo/i_amazawa01.html
 龍子さん!

 マンガふう
 http://www.ne.jp/asahi/books/inugami/garo/image/88hiksri2.png
 「光車を!」

 魔の沼
 http://www.ne.jp/asahi/books/inugami/garo/i_amazawa02.html
 オレンジ党のみんな。

 以上、「画廊犬神堂」より
 http://www.ne.jp/asahi/books/inugami/garo/garo.html
 感謝。

2003/08/21 12:57

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2003/08/22 (金)

 お、東北高校勝ってんじゃん。

[TOPIC] 夏の読書感想文秒殺コンクール 2003

 「読書感想文秒殺」で検索をかけてきた君。
 君、最高。

 君が読書感想文を秒殺してやりたい気持ちはよくわかる。
 痛いほどわかる。

 たしかにあれだ。
 自分が本を読んだ感想を、他人から(しかも教師とかいう野蛮人に)強要されるのは「お前の魂を寄越せ」と言われているに等しい、デリカシーをまったく欠いた悪魔的な行為だ。

 おし。 おいちゃんにまかしとき。

 というわけで。
 「夏の読書感想文秒殺コンクール 2003」を開催します。

 えー。 言っちまえば「読書感想文」を書きましょうよ、ってことです。 しかも、読書感想文なんて書きたくないなぁ、と思っている中高生がそれを原稿用紙に書き写せばそのまま提出できるようなやつ。 だって、夏だし。 夏休み終わっちゃうし。

 以下、参加規定。 レギュレーション。

  • 「読書感想文なんて書きたくないなぁ、と思っている中高生がそれを原稿用紙に書き写せばそのまま提出できること」を目標する。 よって、参加者は中高生が書いている「読書感想文」であることをまねっこエミュレイトしなければならない。
  • タイトルは「○○(書名)を読んで」
  • 文体は「です/ます。」調、「である」調、どちらも可とする。
  • 分量は400字詰原稿用紙2枚から3枚。 文字数にして800字から1200字までとする。 ただし、この文字数には原稿用紙に記入するタイトル、学年・組・出席番号・氏名を含む。
  • 課題図書は自由とする。 が、できうるならば各出版社、書店が展開する「夏の100冊」などを課題図書とするのが望ましい。
  • 開催期間は本日2003年8月22日(金)より、2003年9月01日(月)朝6時までとする。
  • もし望むなら、コンクールに寄せられた読書感想文をまるごと写して提出してもよい。 が、その後の責任は提出者みずからが自分で負うこととする。 読書感想文を書いた人は、その文章がどのように利用されようとも一切責任を負わないが、著作権を放棄するわけではない。

 ぐらいでしょうか。

 参加する方は、以上のレギュレーションに準じて「読書感想文」を書いた後、自分のページで公開するとかしてください。 この日記ページ(http://sto-2.que.jp/tutihumaindex.html)かこのトピックス(http://sto-2.que.jp/200308_3.html#22_t1)にリンクしていただければ、私が追っかけてリンク集つくります。

 あと、投稿ページも作りました。
 http://sto-2.que.jp/kill_bookreport_bbs/resbbs.cgi
 こっちに投稿すると俺の友人の「国語の先生」が添削してくれるかもしれません。 たぶん。 お楽しみに。

 えー。 それでは、皆様のご参加をお待ちしておりまーす。

 ていうか俺は勝手に感想文書き初めまーす。
 何にすっかなー。

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 参考URI:夏の100冊

 JBOOK:「夏の文庫100冊 セレクション」
 http://www.jbook.co.jp/book/fair/100books/2003_100books.asp

 JBOOK:新潮文庫の100冊 現代文学
 http://www.jbook.co.jp/book/fair/100books/book_shinchosha_modern.asp

 Amazon.co.jp: Amazon.co.jp 夏の文庫100冊
 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/tg/feature/-/482606/

 【ONTV楽天ブックス】角川文庫の100冊
 http://books.rakuten.co.jp/ontv/event/kadokawa/

 moriyama.com 夏の科学&SF文庫99冊 2003
 http://www.moriyama.com/03summer_99/summer_99.html

2003/08/22 12:31

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2003/08/23 (土)

 夏の読書感想文秒殺コンクール 2003 投稿ページ作りました。
 http://sto-2.que.jp/kill_bookreport_bbs/resbbs.cgi
 こっちに投稿すると俺の友人の「国語の先生」添削してくれるかもしれません。 たぶん。 お楽しみに。

 なにかしらの反応をしてくださった方々。
・「まいじゃー推進委員会!」
http://maijar.org/word/tukibetu/200308_2.htm#030823
・「瑞澤私設図書館」
http://members.jcom.home.ne.jp/myoga/D2003/diary0308b.htm#d030822
・Books by 麻弥〜 News Collector
http://www12.big.or.jp/~meher/books/news/00000009.html#20030823012234
・BAD_TRIP
http://popup.tok2.com/home/tko/
・情報掲示板
http://8204.teacup.com/machiteru/bbs

 明確にリンクしていただいたなかで俺が把握してるのが以上。
 あとはあちらそちらの日記でそれらしい記述をみてうふひふとほくそえんだり。 ねー?

[DIARY] そういや読書感想文 あとさ、みんなマジメすぎない?

 そういや、おれ読書感想文なに書いてたっけかな。 思い出そう。 必要だ。

 まずすごく嫌だったな、文章書くのが。 本を読むことは苦痛じゃなかったけど、何かを書け、とか強制されるのはすごく嫌だった。
 それでも(というより、「だから」?)読書感想文は、たんに自分が読んで面白かったと思った本で書いてた。 よく判らん基準で指定される課題図書を読むやつも、それで読書感想文書くやつも本当に馬鹿だと思っていた。

 中学生のころは水野良『ロードス島戦記』、思緒雄二『送り雛は瑠璃色の』、夢枕獏『陰陽師』、T&Tのソロアドベンチャー『傭兵剣士』。 これは本気、本気というか素で「面白かったですよ、ざまあみろ」って気で書いてた。 高校だと氷室冴子『なんて素敵にジャパネスク』、大島弓子『綿の国星』、グインサーガの何巻だったか、とかもうここらへんは「なんか文字は書いてますよ」的に完璧に舐めてた。 ただの嫌なやつだ馬鹿だなぁ。 大学になるとレムの『完全な真空』とか読んで「これだ!」 とか勝手に何かを了解して、実在しない架空の本についてぺらぺら論評して単位せしめてた。 「哲学概論」とか。 なんたら概論とか。 つまり大方の「概論」ってのは「どうでもいい話」とほぼ同義なんだなと、このとき学習した。

 あと懐かしい話をすれば、うちの妹は俺がでっちあげた実在しない小説の読書感想文をそのままガッコに提出しやがってあやうくコンクールだかに出展させられそうになってたよ。 馬鹿だねぇ、うかつ過ぎ。

 思い返すと、なんだか必死だった。 無駄に攻撃的だった。
 たかが本読んでもの書く程度のことなんで、もっとテケトーで、自由で、おおらかであってよかったのに。 と今では思う。
 そんときは、ひつようだったんだろうけど。 でも、もっとやりようはあったはず。

 いまはよい。
 テケトーで、自由で、おおらかだ。 俺は。 なんだって書ける。 やりようはあるからそうする。 楽チン楽チン。 大人はいいよね。 楽しもう。
 そんだけ。

2003/08/23 16:35

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2003/08/25 (月)

[TOPIC] 夏の読書感想文秒殺コンクール 2003 その1

 追加。 正攻法の次は反則技です。
 まいじゃー推進委員会!は木乃葉子さんの読書感想文ー。

 『広辞苑を読みました☆ 木乃葉子』
 http://maijar.org/word/tukibetu/200308_2.htm#030825

 あー。 まあ。 ええ。
 20歳になっても語尾が「☆」なんですけど悪い人じゃないと思います。 本人も気にしてるはずだよたぶん。
 でもねー手書きで「☆」書くのって切ないのよ? 知ってる?

 他にも反則技系としては

 「『タウンページ』を読んで」
 「『ハローワーク』を読んで」
 「『週刊CHINTAI』を読んで」
 「『季刊マイガーデン』を読んで」
 「『季刊中国』を読んで」
 「『ハヤカワ文庫目録』を読んで」
 「『理科年表』を読んで」(←いや、わりとアリか?)

 なんぞが。
 まあやるなら。 どうでもいい。 ハイホー。

 「『死霊秘法』を読んで」
 「『無名祭祀書』を読んで」

 なんぞもわりと反則だ。
 ふんぐるいーむうぐrなー。・。

 関係ないけど実在しない架空の本で、とか、中身読まないで感想文書くって皆さん意外にやってらっしゃるようで。
 まあ誰でも思いつくか。

2003/08/25 20:47

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 えーっ、さっそくのエントリーがございました。 ありがとうございます。

 StellaさんはEasy Lazy Diaryより
 梨木香歩『西の魔女が死んだ』 [bk1][amazon] を読まれての感想です。

 『西の魔女が死んだ』を読んで
 http://stella.pobox.ne.jp/diary/200308c.html#23_t4

 ……えーしまった、普通にうまいや、どうコメントしよう。(w

 まさしく「読書感想文かくあるべし」みたいな読書感想文のお手本ですね。
 コピペの際には適当に「てにをは」を間違えるとか漢字を少なくするとかあほっぽいところを加味しないとコンクールかなにかに出されてしまいます確実に。 注意しましょう。

2003/08/25 13:02

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 反応リンクズ。 見逃していたらごめんなさい。

・touchez du bois
http://page.freett.com/fool_nak/index.html
・はてなダイアリー - Mystery Jurassic Chamber
http://d.hatena.ne.jp/ru-ku/20030823#p1
・maname house
http://homepage1.nifty.com/maname/log/0308/index.html#0825
・Method of Entry
http://www.geocities.co.jp/Playtown-Domino/5174/index.html
・推定天使
http://www12.ocn.ne.jp/~angel/
・Pro K
http://www.geocities.co.jp/Bookend-Shikibu/8866/nikki-s/nikki.html

 あとで特集ページ作ろ。

2003/08/25 13:02

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2003/08/26 (火)

 少し文章をいじっただけ。
 明日は火星が地球に再接近する日らしいっすね。 さっき知った。
 http://www.astroarts.co.jp/special/2003mars/index-j.html
 再接近時で……55万キロ? 遠いわな。

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[TOPIC] 夏の読書感想文秒殺コンクール 2003 その2

 エントリィ。

 ニャルさんのNeither-Neither
 http://d.hatena.ne.jp/Nyarl/20030825
 より。
 『法の書』(アレイスター・クロウリー)を読んで
 タウンペ−ジを読んで
 『神々の山嶺』(夢枕獏)を読んで

 反則から正攻法まで、硬軟とりあわせてのエントリでございます。 
 が。 問題は『法の書』(アレイスター・クロウリー)を読んでのコメントです。

書き手としては、オカルトに興味を持ち始めた中1〜2女子、図書委員の眼鏡っ娘を想定。ショートカットでほっそりしてて。もしそんな子の手助けになったら、それに尽きる歓びはなく、当方にいろいろと準備在り。

 そ、そんなものは、いない!

 えーいやいや。 気持ちはわかります。
 というか、仮想読者を想定すると書きやすいですね。 これはホントです。

 おとこのこはおんにゃのこに読ませうつもりで書こう。

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 というわけで
 読書感想文の書き方あれこれ。

 「本読みHP」
 http://www.ne.jp/asahi/ymgs/hon/index.htm
 「読書感想文は1行読めば書ける!」
 http://www.ne.jp/asahi/ymgs/hon/index03_kansou.htm
 ただしいインチキのやり方。 「[実践6]沢木耕太郎『深夜特急』  好きな人のことを書く」はわりといけるクチです。

 「●読書感想文の書き方」
 http://www4.0038.net/~kanso-bun/
 正攻法。 ただ「文章を書くことは孤独で辛くてクソつまらん作業です」ってことを明らかにしてないのはアンフェア。

 「あなたにも出来る!宿題☆読書感想文の書き方。」
 http://junpeimaya.fc2web.com/
 正攻法、その2。 原稿用紙の使い方の図解があるのは基本。
 タイトルは略して「あな読」……な、なんかいやらしいですよ? 「■下手な文章を人並みにしよう■」とかやることは辛辣です。

 「グレース山口の読書感想文の書き方」
 http://www2.mnx.jp/~jwp9195/kouza/kansoubun.html
 「オリジナリティーを出そう」とか言ってらっしゃいます。 大変ですね。 まあ、わんこの言い分ですから。

 ……憂鬱になってきた。

 じゃあ、小気味よく凹んだところで俺、エントリ作。
 第1弾、山田ズーニー『伝わる・揺さぶる! 文章を書く』を読んで
 Amazonの100冊にあった。 ガンガン説教されてる感じがすごい。 どんなボンクラもあっという間につかえる奴に改造される勢いだ。 自分の考えが無い若人なんぞは速攻で洗脳されるであろうから小論文のテキストにちょうどいいと思った。 面白かったな。
 読書感想文の内容は……かなりいやらしいけど、まあいいや。 ふつうです。
 中の人などいない。

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[BOOK] 山田ズーニー『伝わる・揺さぶる! 文章を書く』(PHP新書,¥660) (ISBN4-569-61736)

山田ズーニー『伝わる・揺さぶる! 文章を書く』(PHP新書,¥660)

『伝わる・揺さぶる! 文章を書く』を読んで

 『伝わる・揺さぶる! 文章を書く』を読んで、文章を書けるということは素晴らしいことだと考えるようになりました。

 入試試験の小論文対策としてこの本を読んだのですが、この本を読んで得られたものは、ただの試験対策に留まらないとても大きなものでした。
 『伝わる・揺さぶる! 文章を書く』には、他人に伝わる文章を書くにはどうすればよいのか、その具体的な方法と心構えが書いてあります。それはあくまで具体的で実践的なものの考え方、発想法のレッスンを含むもので、これまで文章を書くとき、何から手をつけていいか判らなくなってしまいがちだった私にとってこれからの指針となるものでした。
 書いてあることはそれだけで、この手法を知っただけでも私にとっては意義のあるものだったのですが、伝わってくるものはそれだけではありませんでした。

 『伝わる・揺さぶる! 文章を書く』は具体的な方法を伝えるだけでなく、文章を書くことの意義を考えさせます。私は読み進むにつれて、自分が文章を書くことの意味を探し始めなければなりませんでした。他人に伝わる文章を書くとは、他人や社会のに対して自分が何をできるのかをずっと自分に問いつづける姿勢でもあるのです。自分のエゴに囚われず、いかに相手の立場に立ってものを考えるか、現在の状況に縛られず、過去や未来も視野に入れられるか、他人に伝わる文章を書くとはそのようなことにも繋がっていくのだ、とも思いました。
 文章を書くとは、自分が感じ考えたことがらを、他人に伝達する価値があるものになるまで練り上げ鍛えあげるものだ、と私は考えるようになりました。

 人間には価値があり、他人にそれを伝えることもまた価値があるのです。私の書くものはまだまだ力がそこまで力が及ぶものではありませんが、ですがいつかそうなる可能性はあるし、いつかそこに辿りついてみたい。誰かに何かを伝えられるものを書きたい。私はそう考えるようになりました。

 きっかけは些細なものだったのですが、実りの多い読書体験をすることができました。『伝わる・揺さぶる! 文章を書く』を読むことができてよかったと思います。

 私の書いたものは、何かを伝えたでしょうか?

2003/08/26 07:00

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伝わる・揺さぶる!文章を書く
Excerpt: お願い、お詫び、議事録、志望理由など、私たちは日々、文章を書いている。どんな小さなメモにも、読み手がいて、目指す結果がある。どうしたら誤解されずに思いを伝え、読み手の気持ちを動かすことができるのだろう?本書では小論文指導のエキスパートが、「意見」「望む結
BlogName: booksjp
Date: 2005/06/28 08:10:57

2003/08/27 (水)

 以下、すべて歌うように。

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 ろぼー ゆかたー

 前住んでた人がそういう類の人だったらしくニトロプラスから俺宛にじゃない残暑見舞いが届いててゲヒャゲヒャ笑ったがこの面白さはどうやれば伝わるか?
 べつに伝わらんでもいいが。

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 川島誠『800』

 川島誠『800』 [bk1][amazon] を読んだ。 800メートル走者、TWO LAP RUNNERSたちの物語。 素晴らしい青春小説! かっこいいなぁ。 頭はいいけど自分とはまったく関わりがもてないヤツから面白い話を聞いた感じ。

 いかんせん俺の中には「足が速いこと」とか「運動神経が良いこと」がトリガーとなって起動される黝いルサンチマン地雷が山ほどあるので正直には楽しめない。 損だ。

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 西炯子『STAY ―ああ 今年の夏も何もなかったわ―』 [bk1][amazon] を読んだ。 ああ 今年の夏も何もなかったわって言うくらいの、女子高校生5人の夏を描いた連作短編集。 きれいだったな。 描かれてあることがいちいち細やかでさ。

 頭のよい女の子と普通に鬱屈した男の子のデート話。 「LETTER」には参っちまった。
 なんつーか男の子が頑張っちまって「居合い!」みたいな勝負になってない勝負っぽいことやっちゃうあたりとかねぇ。

買うかふつう
デートで本
二万円分!?

 とか。 えー買うよーそんぐらいー。なんのためのデエトだー。

 慎重に、わかりやすい色気は廃されてあるんだけど、「触れそうで触れないいやらしさ」みたいなものはある。 と思う。
 こゆこと云うのは野暮チンだけど。

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 ささやかに金田一蓮十郎ブームがおとづれつつある俺に。

 金田一蓮十郎『ハレグゥ』1巻[bk1][amazon] 『チキンパーティ』1巻[bk1][amazon] 『アストロベリー』1巻[bk1][amazon] を立て続けに読んだ。
 おもしろーい。 かわいらしい面白さ。

 『ハレグゥ』は『ジャングルはいつもハレのちグゥ』の続刊シリーズ。 「あーもう面倒、略しちゃえ」という態度がステキ。 今まででんでん読んでなかったのだけど、なんだい! おもろいじゃんよ! 正直、『ジャングルはいつもハレのちグゥ』って衛藤ヒロユキが描いてるもんだと思ってました。 本気で。 ヤバイ、反省。
 グゥが日本に来て花造りの内職してますよこの巻では。

 『チキンパーティ』1巻にも『アストロベリー』1巻にも、しょうじきビックリした。
 こんなに丁寧に作られたコメディーを読めるとは!

 『チキンパーティ』なんてもろに少女漫画少女漫画した絵でかわいらしいことこのうえないし!
 『アストロベリー』は作者さんが思うほどにはラブではないけどコメのほうは折り紙つきです。 おかしいぞ、こいつら!

 いや、良かった。
 金田一蓮十郎の凄そうに見えない凄さを今理解した。

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[TOPIC] 夏の読書感想文秒殺コンクール 2003 その3

 さらにエントリ追加。

 浅木原書店さんはライトノベル乱読記より
 小川一水「イカロスの誕生日」を読んで
 10代? ライトノベル読む人の読書感想文。

 さらに投稿掲示板
 成瀬洋一郎さんからの投稿『若きウェルテルの悩み』を読んで

自分はもう少し、せめてウェルテルよりは前向きに生きたいと思いました。

 ああ、言う。 それはみんな言う。

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 反応リンクズ。

・Ver.5
http://bbs4.sekkaku.net/bbs/diynive.html
不時着カロン舟のミスナビの掲示板か。
・月下工房#書評系
http://ore.to/~gekka/pre0308.htm#25
・はてなダイアリー - 焚書官の日常
http://d.hatena.ne.jp/mutronix/20030826#p1
・にせ粉塵工場
http://fuba.s7.xrea.com/board2/?day=20030826
・Mad Diary
http://www.kage-site.if.tv/diary/200308.html#25_t1
・不定期日記
http://sein.pobox.ne.jp/nowhere/diary/200308c.html#d24_t1
・Dump
http://b1.alt-r.com/zc/v10b.php3?n=2558
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2003/08/28 (木)

 ところで浅木原書店ライトノベル乱読記はなにげに興味深かったりする。
 『おもいでエマノン』の感想なんて「ほわぁー、そうなんだー。 でもそうだなー。」的に感心する。

「黄泉がえり」で有名になった梶尾真治さんの代表作の一つ。

 !!
 俺が顔を知っている人間の中で梶尾真治をこう云う人間はひとりたりとていない。
 でも、たしかにそうだ。 「黄泉がえり」で有名になってる。 正しい。

 俺は火浦読みではないので絶対の確信はないけど
 火浦功の『未来放浪ガルディーン』を評して

「読み飛ばしてください」と言わんばかりの羽毛のごとき文体で寒いギャグを連発され、
そのうえ話も馬鹿一のオンパレードとくれば斜め読みする以外にどうしろと。
ギャグ小説で笑えなかった以上、個人的には地雷と評価するしかありません。

 っつーのはわりと的を射てはいないか。

 いや、少なくとも、俺が顔を知っている人たちはこれと同じことを云うにしても、もっとニヤニヤしながら云うはずだ。 違うか? 違ってないはずだ。 俺と俺が顔を知っている幾人かの人たちは、幸か不幸か、既にニヤニヤすることを知っている。
 「ニヤニヤする」ってのはスタンスでありスタイルであり符牒であり、ほとんど「歴史」と言い換えてもいい。 そう言う方が聞こえが良いのだったら「歴史」を「偽史」と呼んでもいいんだけど。 俺はあまりにもニヤニヤすることに慣れすぎているので、こういう真顔に出会うて、神妙に「そういうものか」と感心した。 せざるをえなかった。

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 う〜ん。

 一応誤解のないよう言うておきますが、けっして馬鹿にしてるわけではないです。
 ただ、「歳が違えば違うもんだなぁ」って思っただけ。 ふつうに。
 俺の周りにはこげに率直な意見を述べる人がいないので、たまにそういうのを読むと「おおぅ」と驚くのです。

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 でも。

 神妙に「へぇ」と感心したのはwebで文章を読んだからで、これが実際にあってこういう話をしているんだったら、神妙に「へぇ」と感心した次の瞬間にやっぱりニヤニヤ笑いを浮かべながら「なぁ、スタージョンの法則ってしってるか?」とか囁きかけてるに違いない。

 「セカイ系、セカイ系、って騒ぎ立てているけどおまえたちはアホじゃなのか?
  セカイ系っていうのは、コオロギがSEXするときの音だぞ!」

 とか。 ああ、これはもう誰かに言ってる気がする。
 最悪だ。 死のう。

2003/08/28 21:51

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 うたたねこさんから指摘をいただいたので昨日の記述を修正しました。 「× 後藤ヒロユキ」→「○ 衛藤ヒロユキ」。 俺はよく人名を間違えるので指摘していただけるのはありがたいことです。 感謝。 ありがとうございます。

 しかし、俺は人の名前をホントにどうでもいいと思ってるな。 そこそこ流通すればそれでいいやん、と本気で思っている。 自分の名前ですらどうでもいいと思っているフシがある。
 これはいけない。 第一に失礼なことで、だから良くないことだが、それほど悪いことだとも思っていないところがいやらしい。
 気をつけよう。 気をつけます。

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 読書感想文反応リンクズ。

 あ、そっか。
 はてなダイアリーで特集ページつくっちゃえばいいんだ。
 
・はてなダイアリー - nobodyの日記
http://d.hatena.ne.jp/nobody/20030826#p1
・はてなダイアリー - 日々是精進(Libidoism)
http://d.hatena.ne.jp/cmstriker/20030827#p2
・はてなダイアリー - 一軒家
http://d.hatena.ne.jp/tetotan/20030827#p1
・ものぐさ話
http://saruwave.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/diaryh/2003_8.html

 そろそろまったり進行でしょうか。 いけませんね。

 72組の無体ノボディさんが「技術者はかくあるべし」で読書感想文を書いてくださっているのですが……う〜ん、もうしわけございません、字数と、それと血の気が足りません。 残念!

 読書感想文たるものもっと血気盛んであるべきです。 望むらくは「1200字で世界を敵にまわしてみせる。」 みたいな。
 じゃなくとも、すくなくとも現代国語の小林の息の根だけは止めてみせる! ぐらいの気概は必要ではないでしょうか。

 俺はいつのまにか添削までするようになってるご様子。
 おやおや、まあいいけどさやるよ添削も。

 もう何がなにやら。

2003/08/28 18:53

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2003/08/29 (金)

[TOPIC] 夏の読書感想文秒殺コンクール 2003 その4

 さらにエントリ追加。

 「されど罪人は竜と踊る」ファンサイト「されど課長は娘に踊る」より

 浅井ラボ「されど罪人は竜と踊る」を読んで
 http://www5f.biglobe.ne.jp/~saredo/saredo_dokusho.html

 正解。 ほとんど正解に近い。

 ただ一点、惜しむらくは本のタイトルですね。
 「『されど罪人は竜と踊る』を読んで」ではなく「『されど人は竜と踊る』を読んで」であるのが美しいと思う。

 「號っ!」の一語に己のマイノリティっぷりをみてとる脳のユルい14歳(「二年A組」から中学2年生と勝手に判断)ならば、第七回スニーカー文庫大賞応募時のタイトル『されど咎人は竜と踊る』から『されど罪人は竜と踊る』への改題にこそ、うすらぬるい欺瞞と、誇りとその挫折を見て欲しい。

 「號っ!」を選んだその青年は、しかしながら既にして大きな選択を選びきれていないわけです。 敗けている。

 だからこそ、14歳には「そんな敗北は認めない! だから『されど罪人は竜と踊る』なんて存在しない! 僕の読んだのは『されど咎人は竜と踊る』だ!」ぐらいの啖呵は切っていいはずだ、と思いました。

 なんちて。

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 反応リンクズ。

・時間と質感の狭間で泣いていろ
http://www.mypress.jp/v2_writers/yokattanetaka/
・ブリッジ歩行はもうできない
http://www001.upp.so-net.ne.jp/seza/n2003_08.html#030826
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 豆知識。

 村上龍『限りなく透明に近いブルー』の原題は『クリトリスにバターを』

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 今日の間違い探し。
 「× 的を得る」 → 「○ 的を射る/当を得る」
 恥。

 よくぞまあ。
 たしかに作文だ添削だ言っといてこのザマもねえので修正。
 ご指摘ありがとうございます。 感謝。

2003/08/29 8:29

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2003/08/30 (土)

[TOPIC] 夏の読書感想文秒殺コンクール 2003 その5

 うす。 メ切りは09/01 AM06:00 までですんで、キヤイ入れる人はよろしく。
 エントリ追加です。

 今回の添削レスは真面目なツラで。

 ごめんなさい。 俺の発見も遅れました。
 まっさきに参加の名乗りをあげてくだっさった瑞澤私設図書館ver5.0は茗荷丸さんの
 『「いき」の構造』を読んで
 http://members.jcom.home.ne.jp/myoga/D2003/diary0308b.htm#kansou03-1

 スレずに答えます。
 面白いッすよね? 『「いき」の構造』

 それを一言で「戦前」と云ってしまってよいのかどうかは知りませんが、『「いき」の構造』が書かれたこの時代は、日本は西欧諸国に対して「ワレワレはユニークであり、オルタナティブでありえる」と声高に主張していたように思えます。 「俺らだってやりゃできんだぜ?」的な一生懸命さとヘンさが感じられるような、それだから/それでも今読んでも面白いと思える奇書/良書がゴロゴロしてる気がする。 「気がする」っつうのは云うほど読んでないからだけど。

 俺が好きなのは岡倉天心『茶の本』、鈴木大拙『禅と日本文化』『禅とは何か』、西田幾多郎『善の研究』。
 講談社学術文庫の青いヤツで読むのがかっこいい。

 黒田亮『勘の研究』もたしかこのへんだったはず。 うん、そうだな。

 参考:日本の知的遺産 戦前
 http://www.j-world.com/usr/sakura/jthinkers/index05.html

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 次!

 うたたねこやより、うたたねこさんの
 「ノストラダムスの大予言」を読んで
 http://homepage3.nifty.com/utata/200308.html#30_t1

 「なんだってー!?」

 キュート。

わたしは学校で自分の入る教室が一瞬わからなくなったことがあります。

 ってのがイイですよ。

 で、ここからはネタに対する解説になってしまいますが、問題はもしそうであったとしても何の問題もないことですね。
 「問題がないことが問題だ。」 とは悪い冗談のようですが、これは有名なバートランド・ラッセルの『世界五分前創造仮説』っつうヤツ。

論理的に言えば、記憶されている出来事が実際には起こっていなくとも、そのような記憶の信念は生じうる。そもそも過去がまったく存在していなくとも、記憶の信念は生じうるのである。 世界が五分前に、まさに五分前にそうあったとおりの状態で、そして人々もまたまったく非現実の過去を『覚えている』状態で突然存在し始めたのだという仮説を立てても、この仮説は論理的に不可能ではない。 異なった時点の出来事の間にはなんら論理的必然的関係はありはしない。 それゆえ、現在および未来において起こるいかなることも、世界が五分前から始まったという仮説を反証しえない。

 「じゃあ、やっぱ問題はないじゃん」と思うか、さらに「問題」を見つけうるかが、そいつの生き方をわかつと思う。 なんつって。

 デカルトの『唯我論』(コギト、エルゴ、スム。 我思うゆえに我あり。 これは「この世の全てが疑い得るものだとしても『私が思っている』というそのことだけは疑い得ないことだ、っちゅう「正しい」ほうでも、端的に、「この世はわたしが認識しているから存在している」ちゅう「間違った」ほうでもどっちでもいい。)と同じで、ガキのころに知っておくと楽しい、てつがく的問いのひとつ。 だな。

 参考:もろもろの学問分野で、正しく理詰めで真理を探究するための方法についての考察
 http://www.genpaku.org/dcart01/DCART10j.html

2003/08/30 22:41

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[DIARY] たまにしか書かないふつうの日記

 休み。 天気はいいんだか悪いんだか、薄曇り。 10時半頃起きた。 昼食は焼きそばを大量に作ってもしゃもしゃ喰った。 もやしとキャベツのみの具が貧乏っぽくていい感じだった。 今日は夕方に従姉が来る事になっているので部屋を掃除しようと思いながらもやるきになれずこともあろうか『劇場版エヴァンゲリオン』を観かえす。 ひどい、行ないだ人としてだめだそれ。 しかし『劇エヴァ』はショック映像満載だね。 登場人物たちが孤独なモノローグ呟きまわすのは俺にとってはただの流行り現象だったらしく、ぜんぜんまったくなにも思うところはなかったけど、ただ映像として衝撃的でグロテスクだ。 それにひきずりこまれた。 嫌だなぁ。 や、それはそれとして片付け始まる。 本かたして掃除機かけて。 途中で従姉来る。 焦る。 夕方に来るはずだったけど仕事が半ドンで終わったので早く来たらしい。 「あと一時間はやくくれば男の子の秘密が見られたのかー」て俺もう27歳だが。 そうか男の子か。 うう。 うん、まあ、そうだけどさ。 ただ遊びに来たのではなくてノートパソコンが壊れたのでみて欲しいとのこと。 たぶんウイルスだろうなと思ってたけど起動したらがりかかかとやな異音が。 そして起動しません。 ハードディスクいってるかもなーと思ってたら案のじょう物理的に壊れてた。 南無。 ハードディスクの交換費(2万か3万)にショックを受ける従姉さん。 他のヤツなら「ソニータイマーざまあみろー」とか言うけどな、しょげ具合がちょっとかわいそうだった。 ちゃんと2年以上使えるものつくってよソニーさん。 従姉のマシンはVAIOでした。 あと従姉の買い物に付き合う。 MDコンポ。 ぜったいコレ! ってものがなくて選び疲れてるところに気持ちの悪いオーディオマニアの店員がやって来てご高説を垂れ流すのでさらに疲弊した。 頼んでもいないのに世話を焼いてくる店員は苦手なので追い払おうかなとも思ったけど従姉さんが一緒だったので止めた。 従姉さんは育ちの良いふつうの娘さんなので俺が不躾な言葉を使うことでびっくりしてしまうだろう。 それはいけない。 だーらやめた。 オーディオマニアの最悪なところは「音質」以外の正義をいっさい認めないことだ。 いや、その店員が最低に想像力の欠けた、両親から愛されず幼児期にトラウマを山ほどしょいこんだ、歪んだ自尊心だけを抱えた、かわいそうな馬鹿だっただけだろうけど。 従姉さんが「これきれいでかわいいかも」と言ってたやつを「操作部の前面がプラスティックのものよりアルミのもののほうが音にこだわってる」とか「安いスピーカを使っている」とかこき下ろし始めて、そらおめえにとっちゃ大切なことでたぶん正しいだろうがお前が買うんじゃねえだろうなんでそんなに偉そうなんだそもそも客が選んだ品物にケチをつけてどうすんだバカ気分がわりいと思って俺は苦々しくしてたけど従姉さんはニコニコしながら「そうなんですかーそうなんですねー」って聞き流してそのバカが満足して消えてくれたあとで「ここで買うのやめようね」ってしょうがないねって感じで笑った。 やっぱ育ちの良いふつうの娘さんは善いよな。 けっきょく隣の電器屋が閉店セールやってて、同じのが安くなってたのでそこで買った、結果オーライ。 ほらみろオーディオマニアの言う事なんかには一片の価値もないのだ馬鹿め。 うちに戻って持ってきてくれたケーキ食べながら少しおしゃべりした。 「あーあれ買わなきゃとかあれぜったい欲しいとか思わないぐらい不自由無い生活がしたいねー」とか。 まったくだよねほんと。 そういう不自由の無さは。 俺も。 うん、ちょっとは。 人の子ゆえに。 とか。 まあいろいろ。 遅くならんうちに従姉は帰って、俺はかたづけぞっこう。 部屋の模様替えに。 でも途中で飽きて挫折。 明日に持ち越し。 だらだら本読んだり漫画読んだりしてるうちにもうこんな時間。 あふ。 ねむ。 もう寝る。 ねます。 おやすみなさい。

2003/08/31 3:21

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