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雨。 肌寒いくらいの。 薄暗い。 だからいちにち、毛布ひっかぶって寝てた。 風邪引いた小学生みたいにして。 本読んでた。 雨。 雨音。 肌寒いくらいの。 薄暗い。 だからいちにち。
読んだ読んだ読んだ。
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ほぼ日・デリバリー版。 申し込んだ。
頭痛いな〜。 風邪かも。 それともただの寝すぎ? とにかく調子悪し。 やりたいことが思うようにできない。 うむむ。
昨日読んだ本の感想ぐらいは書きたかったのに。
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リファに引っかかってたのでようやく気づきましたが蔓葉の旦那サンクス。 無垢なる剣っつーのはCARTOON NETWORKでやってる『ビッグオー』のコメンタリー、監督の片山一良がそう語ってたのですな。 了解。 思い出した。 というよりもぜんぜん憶えてなかった。
最近、とみにそう思うようになったんだけど、自分が覚えてるくっだらない知識を「なにから」摂取したかの記憶ってけっこう/かなり、あやふや/渾然一体になっているのね。
検索キーはあるし、それで引っかかるデータもあるんだけど、さらにその親データに繋がるキーは喪われてるという状況がけっこう。
とくに、どうしようもねえオカルト関係の知識はもう完全にアウトだ。 まったくその出自がわからない。
プラトン>「アトランティス」ルートはまあわからんでもない(たしか『クリティアス』)。 でもニコラ・テスラ博士といえば「地球破壊装置」っていったいどこから? ジョン・C・リリーといえば「イルカと宇宙意思」ってどの文脈で? 俺の脳内に浮かぶこの「アレウスター・クロウリー」なんて人名はいったいどこからわいてでてきた? 九字の印を切るときは東に向って歯を36回噛み鳴らすのが作法とかどこで覚えてきたんだ! 俺は生涯一回も『ムー』を買って読んだとはない! アイムノットムーミン! 何故に!!
以上、顔をニヤつかせながら。
いや、要約すれば「やくたいもないバカ話がしてぇなあ」っつーだけなんですが。
いや、それはおいておいても。
「自分はかつて、この時期こういうものにハマってきました」っつー、俺/オタク・クロニクルは編纂しておいたほうがいいかもだわ。
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熱っぽい。 そのせいかもしれないけど朝、目が覚めると膝に違和感? があったのでゆるめのサポータ買ってきて履いた。
なかなか快適。 踏み台運動のせいもあるだろう。 そうでなくとも膝は怖い。 大事に、無理せず、だ。
ダイエットといえばここ1週間ぐらい77kgと76kgの間をふらふらしているだけで大幅な減りはなくなった。 簡単に落ちるところの脂と水はあらかた抜けて、これからカラだの奥のほうに溜まった脂との戦いが始まったってことか。 コミケまでに10kg減を目標とする前半戦ののち、さらに半年で10kg減を目標とする後半戦の開始をここに予言する。
最終的にまでは標準体重までは落としたいのだが、やっぱり膝は怖い。 ここは運動によりカロリー消費量の増大させる短期決戦よりも食生活の改善による長期戦をこそ考慮したほうが健康のためにもいいはずだ。 運動量は減らし、カロリー(とくに脂分)摂取を抑える、単純な足し算引き算。 警戒すべきはストレスにとるドカ食いだが(いくら警戒しようがたぶんやるだろうないつか)これには「ああ、やっちまった……こんなんじゃダメだ! 動け動け!」という反省心と自己嫌悪を利用した運動量の増加によって対応する。 そのさい準備運動と事後運動は念入りに、慎重すぎるほどの準備を行う。 これでいこう。
Weblogツールリストにとっつかまってた。
それはそうとして第弐齋藤ニュースコレクターページ、ここ2,3日はこっそり更新してます。
もう導入から一ヶ月が過ぎてるので、そろそろ本格稼動に入りたい。 本格稼動の踏ん切りがつかなかったのはページのレイアウトが固まらなかったからなんだけど、すでにメインページのリニューアルが完了した今、そのネックは取り払われた。 ここのHTMLを雛型にニュースコレクターページを作ればよい。 よし今日明日でデザインを固めて休みにCGIツール群を導入することにする。 もちろんその途中経過も公開する。 よし、これでいこう。
へえそうなんだ。 ニュースコレクタってRSSも吐ける(出力できる)のね。 じゃあ、それを使えばこの日記ページとも連動できるかな。 nDiaryにも「なんちゃってRSS出力プラグイン」(しかしこのプラグインの名前な〜w)があるのでRSSで遊んでみようというのは全然あり。 トラックバックとかもやってみて。 「ホレ! こんなに面白いことが!」(もしくは「この程度のことはまぁねえ」)ちゅうのをとらえることができるはずだ。 む、よさげ。 やるべ。
読んだ。 読んだ。 読んだ。 読んだ。
感想は今日の夜。 どんなことだろうが手前の言葉でかたらないと善くないよ。 へんに溜まる。 小賢しくうまいこと言おうとか考えんな。 ただ吼えろ、もう。 つうか鳴れ。 たんに。
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ちょっと文章いじっただけですが。
『どうにかなる日々』[bk1][amazon] の単行本を読んで以来、志村貴子さんを読んでいなかったのは損失であったと判明しました。 もったいない! アンソロジー『コミック☆星新一 午後の恐竜』[bk1][amazon]に収録された短編もなかなか良かったしね。 『敷居の住人』も読まないと。
とてもかわいい、けど。 ちょっと心細い。 そんなかんじ。
小学生たちの話。 こどもたちのお話。
かわいい男の子とかっこいい女の子がいる。
かわいい男の子は自分がかわいいと気づいていて、女の子のかっこうがしたいと、ちょっとドキドキしながら思っている。
かっこいい女の子はかっこいいことに憧れていて、だから自分はただかっこよくありたいと思っている。
そんなふたりが、出会って。 ちょっとだけお互いの「秘密」を知り合う。
これはそういうマンガ。
かわいい男の子はもっとかわいくなってみたかった。 ただそれだけのこと。
かっこいい女の子はただかっこよくありたかった。 ただそれだけのこと。
でも、二人は子供だから、ただそれだけのことを「秘密」にしなくちゃならなかった。
そんな二人が、出会って。 少しだけふれあう。
これはそういうマンガ。
観る人に柔らかな印象をあたえる線で描かれた小学生たちの姿が、たいいへんかわいらしい。 でも、それだけではない。
絵柄はたいそうかわいらしいのだけれど、彼/彼女らを眺めるその視線は、ベタベタしていない。 冷静で、落ち着いている。
観る人に、柔らかな印象をあたえる描線は同時に、彼/彼女らこどもたちが、まったくもって「ちから」のない、弱弱しい存在であることもまたきちんと描き出す。 こどもであるということの、無力さ、その不安、心細さを。
もし、彼/彼女らがこどもでなかったら、もっと違うやり方、違う在り方はいくらでもとれるはずなんだ。
例えばコンフリクトするとか、隠蔽するとか。 どうにかして自分を自分たらしる手段も方法はいくらでもある。 もし、こどもでなかったらの話だけど。
でもこどもである彼/彼女らは、できない。 ただ、あたふたしてしまう。 自分がなにものでありえてなにができるかなんて、ぜんぜんわからずに、ただ慌てたり不平を言ってしまったりする。 もちろん彼/彼女らだってちゃんと生きているんだし、やることはやる。 やろうとする。 でもおうおうにしてそれは、ぜんぜん足りていない。
そういう、 こどもであることのちからのなさを。 志村貴子さんはきちんと描いている。
だから、このマンガを読んでいると、まあたいそうかわいらしいと思うんだけど同時に、そういう「こどもであることのちからのなさ」をまざまざと見せつけられる。 かつてそうであって、いまもいくぶんかはそうであるような「自分の中のちからないこども」をおおいに刺激されてしまう。 ああ、わたくしは、かつてこのように無力で不安な生き物であり、今も幾分かはそのような部分を持って生きているのだと。 だから、このマンガを読むと、とてもかわいいと感動もするけど、どこか、ちょっと心細い。 そんな気分になる。
で、たぶん。 たぶんの話だけど。 いかにも無力であるこどもらしさは、それでもかく生きてそこに在るというそのさまは、たぶん「美しい」ということに繋がっている。
「いまはできないかもしれないんだけど、でも、そうしたいの」っていう。 こどもたちの想いのさまは、切実で、美しいし、感動的でもある。 そう思う。
ところで。
俺はもうひとりの重要な登場人物を、ほぼ完璧に無視しているんだけど(ほんといえば、これは「かわいい男の子とかっこいい女の子とよくわかんない女の子がいる。」ってマンガだし、出会うのは二人だけではない。) おれにはそういう女の子の抱え込んだ内実というやつが、ぜんぜんわからない。 そういう女の子がいる、ということはわかっているけど。 そういう女の子が「なぜ? なんで?」そういうふうに在るのかがでんでんわからない。 んー。 困った、とまではあんま思わないけど、チョロいな〜とは思う。 わからないっつう事態がすでに安直だよ。 安い〜。 どうなんだろ? ねえ。
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いくら揺れようが知ったこっちゃない。 齋藤です。 元気です。 いや、風邪気味。
というかやっと休みになって今日ははやく寝ちゃおうと思って寝たところにグラっと来て寝鼻をくじかれたのが不快でした。
さらに朝っぱら、平日とあまり変わらない時間に揺り起こされた、しかも地震に。 っつーのは目覚め的には最悪の部類にはいるんじゃないでしょうか。 不快でした。
不貞腐れて夕方まで寝てやることにした。 ざまあみろ! なにが地震だバカ! 五月蝿え! しらん! もう寝る!
そのあとも何度かぐらぐらしたみたいですが、もうどうでもいい。 勝手に揺れてろ。 とにかく寝せといてくれ。 俺を。 な?
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世界 っていうのはね
無限に広がっているようだけれど
実はとても小さいの
自分の見える範囲、
聞こえる範囲、
手が届く範囲、
感じられる範囲
にしかない
世界 はね
在るんじゃないの
自分で創 るものなのよ
魔女は、饒舌だ。
魔女が「この世には必然しかない」と京極堂のマネゴトみたいな台詞をのたまうこのマンガには当たり前みたいに「真黒か真白か」しかなくて、その景色を眺めるのはひじょうに心地が良い。
魔女が探偵で男の子が助手。 助手の名前は
面白い。
この面白さは絵の面白さだ。 画の面白さだ。
黒か、白か。
世界は、そのどちらかに区切られてある。 (しかも、繊細に! 微塵に! たおやかに!)
黒か白かに区切られて作られた図面のなかで、豪奢な魔女が「この世には必然しかない」などとうそぶき、じじつ、世界には必然しかないように、白か黒かのどちらかしかないように機能して見せるのが気持ちいい。 物事が、正しい描かれ方で、正しく描かれる気持ちよさがそこにはある。 面白い。
(問い1、「物事が、正しい描かれ方で、正しく描かれる」と言うとき、その「正しさ」はどこの、だれが、なにものが、保証するのか?)
面白い。
繋がっていくのが面白い。
この『×××HOLIC』は今、少年マガジンで連載してる『ツバサ』と連結している。 彼と彼女は魔女のもとを訪れる。 そして『ツバサ』はCLAMPが描いた他のマンガと連結している。 世界が繋がっていくことは面白い。 既知が既知として繋がっていくことは面白い。 繋がりを推測していくことは面白い。 世界が広がっていくことは面白い。
(問い2、繋がっていることに関した言及は多いけど、繋がっていくことの面白さに関した言及は少ない。 では、何故、繋がっていくことは面白いのか? ヒント、魔女の言葉 それと、歌舞伎)
嘘つき。
しかも、つよい嘘つき。
金属バットに「斬鉄剣」って書いて、書いただけの名前の力でモノぶった切ってみせるくらいの大嘘つき。
CLAMPってマンガ家も、つよい嘘つきだと思う。
そういうものであってほしいなと、願う。
けっきょく、こいつは俺らになにを見せてくれんのかな。
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晴れてる。 暑くて目が覚めた。 今年はじめて「暑い」と感じた。 梅雨が終わったか? 夏でも来たのか? だとしたら嬉しいねちょっと。
前に感想書いたからかしら? 『「超」怖い話Б』(「ヴェー」表示される?)がでるという告知メールが届く。 著者チームの平山夢明/加藤一が直接書いているらしい。 面白いな。 著者が直接書く新刊告知メールってわりとよろしいのではないかしら。
黒田硫黄原作の茄子 アンダルシアの夏ってもうやってるのね。
ん、確認。 やってるな。 行ける範囲にある映画館でやってる。 天気もいいし、観に行こうかな。 よし、行こう。
あ、そうそう。 パオパオビール飲みながらでも。
帰ってきてから、ニュース・コレクタペェジをどうにかしましょうっと。
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いま、リファに引っかかってたので知ったのですが、こちらのblogmapってビミョーに面白げじゃないですか?
さまざまな個人WebサイトからリンクされているURL、ASIN(ISBN)を抽出し、多くのサイトからリンクされているURLおよび書籍/CD/DVDなどに関して、ランキング表示する。
また、誰でも各記事に対するコメントを投稿することも可能。MovableTypeなどTrackBackに対応したシステムを利用している場合は、TrackBack I/Fを利用してコメントを投稿することも出来る。
RSSは、http://ishinao.mine.nu/bm/rss.rdfから取得可能。デフォルトではトップ20件のURLリストを返す。http://ishinao.mine.nu/bm/rss.rdf?max=200とすると、トップ200件のURLリストを得ることが出来る。
いま現在、イーガンの『しあわせの理由』3位ですよ今週の。
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お国大破算の大騒ぎの中
カワイイウサちゃんマークのファシスト政党が
さりげなく一党独裁 大陸にナゾの大出兵
半端な職の人はみんな持って行かれて
ナゼか帰って来ない 内地は内地で
国勢を顧みないゴーカイな粛清の嵐
腐った政、官、財、○○、××、その他ギロチン行き
ちょっとした内戦もあって人口大・激・減
都心の空気もキレイになった
特区のラッキーな子供たちは
スクスク育ってる
熱量、ゼロカロリ。
此処に、一切の熱量無し。
此処に、一縷の熱望無し。
此処に、一片の熱情無し。
熱は全てのエネルギーの終着駅で、その先にはもう宇宙の真空に消え果てるという先しかなく、そういう地平でしか伝達できないことがらもまたある。
ぶっちゃけ、熱なんてノイズに過ぎねえ。
そげな、クゥルなご意見もある。
そういうわけ。
お国は軍属が仕切ってるぽくて空気はつねにキナ臭い。 どこかで戦争らしきものが行われているらしいけど情勢は不明で敵の正体もよくわかっていない。 空はジエータイじゃなくなったジエータイの戦闘機が飛ぶ。 わけのわからないお人形みたいな戦闘機械も飛ぶ。 さらにわけのわからない宇宙人みたいなデカブツも飛ぶ。 教室には子供たちがいてはしゃいでいる。 はしゃいでいるようにみえてわりとシビアっぽくいる。 それはいつもと同じ。 大人は大人でじつに大人らしく適当にかつなあなあにかつそれなりに世の中を動かしてる。 男の子のもとにロボ子ちゃんがやってきてのたまう「わたしを上手く操縦してください!!」 そんで男の子はロボ子に乗り、空を飛ぶことはひどく面白いことを知る。 だけど、男の子が男の子でしかないことは変わりない。 おそらにアレいましまし、なべてこの世はこともなし。
なんというか異常だよなウエダハジメっちゅうマンガ家は。
似ている(似ている? そんなものがありえるか?)絵師としては西島大介、って思いついたけど、あ、ごめん、思いついただけ。
というかね。
絵は、すごいキュートだと思うのね。
でも、そこにぜんぜん媚びがなくて、むしろコワモテなんすよ。
こちらに一切の感情移入を許さない、特殊なオブジェクトがそこにあるな、つー感慨しかない。
………後味が良いなんて
………最悪の爆弾だよ
そのくせ、ひどく冷酷で、残酷で、容赦がない。
そう思える瞬間がたしかにある。 そういう瞬間を演出するのって、たぶん「熱」がつくものは邪魔、ノイズなんだろうな。
「―――何 見てんの」
ゾクッとするね。
ゾッとも、する。
ナゼだ?
……。
……。
一種の、極限状態?
極限状態なのかな? これは。
たぶん、人が生きてくときに(生きてくとか、無闇に重たい言葉だな、他の言い方ってないのか)
対峙しなきゃならないもの?
それに出会っちまったこどもたちの話なのかな。 これは。
特異なのは、こどもたち、だけ、じゃなくて「ああ、そうそう、そういうもんだよね。 カラいカラい。」って言ってみせたりする大人もまた居ることかな。
出会うのものは同じでも、こどもと大人じゃ対処の方法が違う。
そういうことも描いてんだろうな。
「ツルむにしても
宇宙人の方がいい」
「?……何でだ?」
「お人形さん
どー見ても
女のコ向けだろ」
うん。
俺も、あんがいそういうコトだと思うよ。
人形遊びする、男のコの話。
女のコは女のコ同士で遊ぼうよとか。
男のコはいくつになっても宇宙人が好きなのある程度許されるけど
大人になっても人形遊びする女はあんま許されそうに無いなとか。
そういうコトだと思う。
たぶん。
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映画となるとすぐしょうもないムック本が……。 と思ったけどぺらぺらめくってみて速攻レジに持っていきました。
好いぞ? これ。
さすがの講談社、
えっとまずカラーページ。 すぎむらしんいち、鶴田謙二、寺田克也、トニーたけざき、桜玉吉、あさりよしとお、小田ひで次、大友克洋 と豪華。 講談社(アフタヌーン)の底力を感じる。 みなさんとにかく嬉しそうで、とくに小田ひで次の詩はすばらしい! 象だぜ? 象!
で、『アンダルシアの夏』マンガ版が一通り収録されてて、映画見る前にこれ読んでおけばとりあえずオッケー。
でも黒田硫黄のマンガって内容も画も濃いので、一発で理解できるとはあまり思えないな。 映画観たあとに確認すると「ああそうなんだ」ってわかるかも。 ただ、わからなくてもいいから、ラストの見開きは観ておくべき「うがあああ!」っての。
黒田硫黄のマンガは映画と比べると「焦燥」ってのがなくて飄々とし過ぎてる。
「焦燥」はここ『茄子』ではなくて、他の短編や(意外にも?)『セクシーボイスアンドロボ』のほうで描いている。
あと「茄子談義」対談、黒田硫黄×高野文子(!!) ぎゃー!! (この叫びはわかる人だけわかってください! とにかく「既にして伝説」級の「凄い漫画家さん」とだけ。)
この対談はひっじょーにスリリングだ。 モノ描きどうしの矜持が火花散らしている。
やっぱり高野文子は年の功かな、さらりと鮮烈な言葉を黒田硫黄に吐きかけてる、こんな感じに。
高野 でも、あなたは漫画界にいなくてもいいよ。
黒田 えっ?
高野 ほかに行ってくれてもいいよ。映画でもアニメでも芝居でも映像でも。 やだ?
黒田 嫌です。
高野 行っていい。漫画にしておきなっていう人はたくさんいるけれど、あなたは漫画をしなくていい。
とか。
ここから返される黒田さんの答えもまたムチャ(もしくは真摯)でおもろいんだが。 俺はこれが読めただけでももういいや、って思った。 お腹いっぱい。
漫画、五十嵐大介『茄子のはな』。 なす漫画。 美味そうであります。
鬼頭莫宏のレポート漫画はどうでもいい、この人の線だと淡々としすぎて「やっつけ仕事?」とか思っちまう。
あと黒田硫黄の短編『アンヘル』。 ペぺの兄貴、アンヘルの話。 映画では消えてしまった黒田漫画(なにそれ?)の滑稽さと漫画的面白さクローズ・アップっつーかんじか。 ぶっとい筆の線と、まぬけ極まりないオノマトペが魅力です。 なんで『ぢゅうううう』で溜めるかなぁこの人。
映画観るなら買って損なし。 パンフに500円払うなら断然こっち。
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夜中だった。 『茄子 アンダルシアの夏』を観に行った。 劇場には、5人? 10人はいなかった。 まあそんなもんだろう。 知らない。 とにかく観た。
まず息遣いが聞こえた。 自転車レースの、レーサーの。 アンダルシア(それってどこにあんの?)の暑い空気を呼吸するレーサーたちの酸素をがんがん取り込んで、脂肪を燃やしエネルギーを費やし、大腿筋を膨らませて道路を疾る自転車、レーサーの群れ。 その、息遣いが聞こえた。
やたらに青い空と、白い大地。 カリカリに暑く、乾いた空気。
ああ、この空気はこの島国にはないものだ、ぜったいにない。 そう思った。
恥ずかしいことを言えば、これは、青春映画だ。
あの、10代の青春じゃなくて、20代の青春映画。
青春ってなんだよ? と聞かれれば、若い男がじりじりすることだよ。 と答える。
監督
あんたに教えてやりてえ
プロってのは
仕事以上のことをやっちまう奴だって
そうでなきゃあ
そうでなくちゃあ
生まれた土地から出ていけないだろう?
俺は遠くに行きたいんだ
自分はナンバーワンではない。 オンリーワンでもない。
凄い奴は、強い奴は、速い奴は、巧い奴は、自分より優れた奴は、いる。 いくらでもいる。 それはわかっている、 なにしろ、すでに体験している。 身をもってしっている。 自分はナンバーワンではない。 オンリーワンでもない。 でも勝つ可能性がないわけではない。 手はある。 やり方はある。 では、それをどうやるのか。 やってみせるのか。 若い男はそういうことを、じりじりと問い詰めている。 疾っている。
道路には白線で描かれた自分の名前、応援の言葉。 若い男は地元を疾る。 生まれ、育った乾いた土地を。 故郷を、若い男は疾る。 今日は兄貴の結婚式、兄貴は彼女と結婚する。 今日は兄貴の日だ。 昔、同じ時間を過ごしたこともある女性は、今日兄貴の妻になる。 今日は俺の日じゃない。 今日は兄貴の日だ。
「ペペは勝つかね」
「さあ レースは水ものですから
なんたって全員が勝ちたがる その中でたった一人
誰よりも
今日 強ければ
勝つでしょう」
うん、これは、一人の男が「自分の日」をつくってみせる。 ただそれだけの話だ。
すごくドラマチックな展開が待っているわけじゃない。
偶然と、偶然の組み重ねと、思惑と、思惑以外と、作戦と、駆け引きと、妥協と、土地と、運と、その他もろもろの諸条件がたまたま組み合わさって、たまたまそうなった。 ってだけのこと。 そこにドラマチックなものはなにもない。
ないけど、その「ドラマチックなもののなさ」には、いろいろなものが込められている。 それを察することはひどくたやすい。
山から見下ろした町の明かり。 影を落とす牛の看板。 酒場のおっさんの歌う唄。 花嫁の笑顔。 パオパオ・ビール。 茄子の漬物。 そこに込められたものを察するのは、ほんとうにたやすい。 俺は遠くに行きたいんだ。
あー。 こんな観方はまるきり間違っている。 こんな観方は島国的な情緒にあふれすぎてる。 アンダルシア(だからどこにあんだよ、それ)の暑い空気とはぜんぜん関係がない。 でも、まあ、いいや。 ラストの「うおおおおおお!」には感動した。 観終わった後に、気持ちが良くなった。 元気を貰った。 それだけで十分だ。
帰りは、ビール(パオパオ・ビールではなかった、残念!)飲みながら、歩いて帰った。 気分は、良かった。
いま調べたが、アンダルシアって、南スペインにあるらしい。
どうでもいい! へぇ〜。 とでも言っとけ!
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漫画感想適当に。 「みんな」なんて気にするな。
ああそうれはそうとして『どきどき姉弟ライフ』の4巻買ってくるの忘れた。 あーあ。
何年かぶりに再び家族になった「兄」と「妹」。 離れて育ったせいか妹はブラコン気味で、兄はすこしドギマギしてしまう。
妹が抱く兄への憧れは日々暮らすうちにやがて恋へと変わり、妹は不器用にその気持ちに揺り動かされる。
兄は兄で、妙にかわいい妹の気持ちになかば気づきながらも、それに答えようとする自分の気持ちにモンモンしたりイライラしたり。
妹さんのかわいらしさとお兄さんの厭らしさ大・炸・裂! マンガ、3巻目。
うーん、なんかなー。 やっぱ嫌だな。 このマンガ。
妹さんが絵的にも行い的にもひじょうにかわいらしいのはよろしいのですが、それよりもお兄さんの「男がよく見せる狡さ」のほうに過剰反応してしまってどうにもうまくノリきれません。 妹さんのかわいさに胸が甘酸っぱくなるより先に、お兄さんの厭らしさに口の奥が苦くなります。 身につまされる、ともいいますが。
というかお兄さんがイヤだ。 ずるいよ。 肝心なことを、つまり、「好きか嫌いか!」っちゅうストレートな自分の気持ちって奴をさ、ぜ〜んぶ先に、妹さんに言わせちゃうんだもの。 そういうこというのを、ぜんぶ妹さんに押しつけちゃうんだもの。 先に。 もたもたしてさ。 ウジウジしてさ。
そんで、先に言わせておいて「その先は言うな!」って言うのよ? あーもう。 ここらへんの「中途半端に知恵つけた男のいかにも! な手練手管」には、う〜ん、イヤになるわね。 あの、自分のパロディを見せつけられてるようで。
あとあれね。 絵がズルイ。 吉田基已の絵がズルイ。
まず、お兄さんのヒゲ。 あれがズルイ。 もうあれじゃんよ、いかにも「粗にして野だが卑にあらず」って言いたげなヒゲじゃないですか。 たま〜に剃ってみたりして妹さんドキドキさせちゃって! もう、いやらしいったらない! あれよ? あんたなんかホモのおじさんに好かれちゃえばいいのよ。 もう。 ガタイもいいし、お似合いだわ! ホモが! ガテン系が! 肉体派芸術家肌ホモが! それに何そのメガネ女! どうせその垢抜けないメガネ女もあんたにラブるんでしょ!? 知ってるわよ! もう! 馬鹿! デカブツ! ホモ好かれ!
それにアレね、妹さんの眉がね、ズルイ。 太いし。 いかにも「かわいいだけじゃないです。 自分の意志ももってます。」って言いたげな眉じゃないですか。 ね? ちょっと気を許すとすぐ髪三つ編みなんかにして、幼さを残したジブン演出しちゃったりして。 一つ屋根の下に暮らしてること利用してああ風邪だじゃあ看病だ、す〜ぐに弱いジブン、無防備なジブン、女の子なジブンをお兄ちゃんに見せちゃったりして。 口を開けば「お兄ちゃんお兄ちゃん」二言目には「お兄ちゃんお兄ちゃん」三言目には「大好き大好き」トドメには「ごめんね、お兄ちゃん」ってなにそれ!? なにそれ!? アイセイアゲイン、ナニそれ!?
どうせアレよ! 眉毛の濃い女は下も濃いのよ! それ気にしたりドキドキしたりしてんのよ! 絶対にそうよ! 馬鹿にしないでよ! どこのだれがそんなチューで納得できんのよ! もういいわよ! 煮え切らないったらありゃしない! もう! 寝る!
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俺の吐く言葉には「精度」っちゅうものがないね。 「いいから勘で分かっとけ」とか平気で言いそう。
ああ、そうか。
ヴィトゲンシュタインは「『世界』のリファレンスマニュアル」を書きたかったのだ。 『論理哲学論考』はまんまソレなんだね。 そして最終的には「『世界』を成り立たせてる言語仕様」を明らかにしたかったんだと思う。
ようやくわかった。
鬼界彰夫『ヴィトゲンシュタインはこう考えた』(講談社現代新書,¥920) [bk1][amazon]をぽりぽり読んでいる。
新書にしては厚いけど、内容はとてもスマートな本だ。 題名のとおりヴィトゲンシュタインがどんなことを考えたのか、考えたかったのか、がスラスラわかる気がする。 いや、気がするんじゃない。 わかる、じっさいに。 今の俺には昔はなかった理解の土台がある。
俺は今、『論考』で語られているあの言葉を自分の言葉で言いかえることができる。 孫引きになるが、引用しよう。
この書物は哲学的な諸問題を扱う。そして私の思うには、これらの問題提起が我々の言語の誤解に基づいていることをこの書物は示している。書物全体の意義はたとえば次の言葉にまとめられよう。即ち、およそ語られうることは明晰に語られうる、そして話をするのが不可能なことについては人は沈黙せねばならない、と。
「即ち、およそ語られうることは明晰に語られうる、そして話をするのが不可能なことについては人は沈黙せねばならない」。
さて、こいつを自分の言葉で言い換えてみよう。 自分のものにできてるかどうか、試してみよう。
この世には語ることができるものと語ることのできないものがある。
語ることができるものは語ることができるし、語ることができないものは語ることができない。
いままで「哲学的な諸問題」として捉えられてきたことの多くは、じつは「哲学的な諸問題」なんかじゃなくて「そもそもできないこと」なんだ。
「そもそもできないこと」なんかやってもしょうがない。 だから「語ることができるもの」と「語ることができないもの」の線引きをこれから俺はしたい。
でも、「語ることができないもの」の線引きができるのならば、俺は「語ることができるもの」と「語ることができないもの」の両方を知ってることになってしまう。 そんなのは嘘だ。
だって「語ることができないもの」は語ることができないのだもの。 「向う側」へは、行けない。 だから俺は「こちら側」で仕事をする。 「語ることができるもの」、言語の、ギリギリのところまで俺は行ってみたいと思う。
(独り言。
うーん。 「だって『語ることができないもの』は語ることができないのだもの。」 っつーのは循環論理かなぁ?
でも「じゃあ、なんで、そもそも『語ることができるもの』と『語ることのできないもの』が成立できるんだろう?」 っちゅう問いも同時に立ててるしなぁこの人。 「とりあえず今はこう言っておこう」的にこう言っておこう。)
ヴィトゲンシュタインの思考の基礎となっているものは、20世紀初頭に「論理学」と呼ばれていた学問だ。
学生のころの俺は論理学、とくに記号論理学をこの世でもっともつまらねえ学問だと思ってた。 あの論理記号操作とか、ほれ、クソくだらねえド・モルガンの定理とか使って、ちまちまちまちま論理記号を変換してくの、あーもう、思い返しただけでもつまらん。 アホ過ぎる。 まともな人間のやることじゃない。
だが、俺たちはいま、この論理学が生み出した思想的子孫に大いなる恩恵を受けて暮らしている。 今あるノイマン式コンピュータは論理学の子孫だし、そしてそこで走るプログラムもまた、論理学が生み出した思想的玄孫のひとりだ。
人間の思考を記号化・抽象化し、計算、推論、操作を可能にする技術。 単純で、非直観的だが、強力な世界の記述法。
それが論理学だったんだね。
あー、あのときの教室にパソコンあればなー。 と今の俺は思う。
あの白髪の老人が黒板に向って教えてたことの全ては、ほんの数行のスクリプトを組めば、たちどころに「体感」できることだったんだよ。
「量化子を含む推論」なんて、要はクラスに変数渡してやるだけのこったろ? もう! 簡単じゃん!
人間はじつにチョロい生き物で、自分が為した成功をすぐに確認したがるものらしい。 産業革命以降、人間が自身の存在について語るときには、その時代の最新テクノロジーと比して語るのだそうだ。 古くは人間機械論(人体は精密な機械である。 精緻極まる時計のように)から、最近は情報科学が流行なんで「データベース」なんて言葉もよく聞くけどさ(というか人の存在をテクノロジーとの比喩で語ること自体、広義の「人間機械論」なんだけど)そういうのでなくともさ、その成果であるテクノロジーからの照り返しを受けて、よくわからなかったもの哲学や思想だのがこうして理解できるようになることもあるんだなー。 って、それを実感しながら読んでる。 ありがたいことだ。 あのねえ、いくら「天才」の仕事でも、50年とか100年とか時間が経ってると、普通の人でも判るようにはなるんだね。 人間は、ちゃんとそういう智慧を蓄えて次世代に渡しながら生きてんだね。 とか、ヴィトゲンシュタインはあんま関係ないとこで感心してたりもするけど。 うん、面白いぞ、哲学。 良い良い。
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