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世界が順当に機能していることの証左。 大島弓子『グーグーだって猫である』2巻がでました。 2年と……4ヶ月ぶりになります。 なにより、あなたが此処に在ることに、深い感謝の意を。
「さかさ食パン仮面」こと大島弓子さん(最近の自画像は、ムーミン・トロルみたいに見えますが……)と、その愛猫たちの日々の暮らしを綴ったエッセイマンガ、であります。 とうとう、1997年末の卵巣腫瘍摘出手術から、1年以上に及ぶ治療の日々、が語られます。 タイトルは「人生の大晦日」。 生き死にに関わることですから、事態は相当に深刻ではありますが……なんでしょう? このマンガを穏やかに満たす、この静けさは? 暖かい覚悟は? 感謝の念は?
すなおに、心を打たれました。
大島さんのエッセイマンガの、あの視線の清明さ。 それが何に由来するものか。 すこしわかったような気がします。
おそらく、大島さんのエッセイマンガの静粛の隣には、「死」が佇んでいるのです。 心地のいい朝の光の中、あなたの隣に、そっとよりそうように在る、そんな「死」が。 日常の一部としての、「死」です。 達観でも、諦観でも、絶望でもなく、強いて言うなら共感をもって、「生きる」とほぼ同義であるような、そんな「死」を、大島さんの視点は捉えているように僕には思えます。(日々のなかで、それを思うのは不穏でしょうか? ですが、私たちが日々暮らしつつ、やがては訪れるであろう「その瞬間」へと着実に歩を進めていることは、間違いのないことです。)
術後、「5年間何もなければとりあえずは大丈夫」と医師に云われた大島さんは、今年の12月でその「5年目」を迎えるそうで。 彼女の無事と、日々の平穏とを祈りながらも、ただ、感謝を。
ああ、そうだ、あと、僕の大好きな人たちへ。 お身体、大切に。 ご自愛ください。
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