俺らの脳とココロは無料に対してユルいので、これからはそれを利用してひと儲けしよう クリス・アンダーソン『フリー 〈無料〉からお金を生みだす新戦略』
クリス・アンダーソン『フリー 〈無料〉からお金を生みだす新戦略』[Amazon]
今更読んだ。去年の11月に1万部限定とはいえ無料公開されてたんだから先に手に入れてさっさと読んじまえばよかった。
アトム経済(モノ経済)からビット経済(情報経済?)への移行のなかで生まれるフリーミアム(基本的なサービスは無料、高機能・特殊機能が欲しければ有料というビジネスモデルの現状)その来し方と行く末を俯瞰した本、ということになるのかな。
情報技術の爆発的発展が可能とした新たな<フリー>。無料で、自由であることを武器にした新たなビジネスモデルとその成功事例、その歴史的背景、フリーに対する疑念とそれに対する反論などなど、実に幅広い領域を、様々な分野、資料をもとに詳説してくれて、たいへんためになっちまった。行動経済学、ダンバー数、ベルトラン競争、タンポポの考え方、海賊版のパラドクス、誘発された陳腐化……覚えておいて損はない単語をこれで知った。
しかし……行動経済学とか言われてもなぁ……結局のところ心理学となにが違うのだ? という気にもなる。人類が生物として、社会的動物して、獲得してきた特質と、ビット経済がもたらすほぼ無制限の潤沢さとのギャップ・ゆがみ・落差・錯誤。それが結果として商業的な優越性/価値を生み出しているのだろうなぁとは茫漠と理解した。
我々は失うことを本能的に恐れるので、なにも失う心配がない無料に対してはユルいのだ。脳も、ココロも、ついでに財布も。
つまるところ、無料とはいったいどういうことなのか、そこから比する、有料とは、価値とは何なのか、利益を生み出し得るビジネスモデルを考案するとはどういうことなのか、それがわかった気がする。
それは、いまここに、このようにしてある我々とはいかなる存在であるのか、ありえるのか、について考えることだ。我々の、新しい形のあり方。様式。規範。充足と幸せを。そのようなものを「ほら、こういうんもアリやろ?」と指し示してみせることなんだろう。たぶん。(それができて、かつツイてた奴には大金がドジャー。できなくとも、まぁ世界をデコレイトすることは悪いことじゃねえよ?)
文中いくつか、積ん読にしていた本、途中でやめておいた本、気にはなった本がでてきてチキショーと思ったことだ。読んどきゃよかった。すぐそこにあるんだから。
ニール・ゲイマン(!)『アメリカン・ゴッズ』、2008年にデジタル版を四週間無料で提供し話題を呼び、ベストセラーになったそうです。日本じゃそんなの全然話題にならなかった?!
ダン・アリエリー『予想どおりに不合理 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」』……いま手元にあるが積ん読のまま……。
チャールズ・サイフェ『異端の数ゼロ 数学・物理学が恐れるもっとも危険な概念』……こいつも読み途中……。
ニコラス・G・カー『クラウド化する世界』……気にはなっていた……。
ん~悔しいな。今年はもうちょっと読書量増やします(w
Popularity: 3%






Blog更新: 俺らの脳とココロは無料に対してユルいので、これからはそれを利用してひと儲けしよう クリス・アンダーソン『フリー 〈無料〉からお金を生みだす新戦略』 http://bit.ly/6ERTjG
『予想通りに不合理』はとても面白いですよ。ただ心理学と何が違うの?というと基本は何も違わなさそうだという気がしました。
うす。読んでみますわ。
たしか向井さんが読んでたときも気にはなっていたんだよなぁ。
あーこれだこれだ
http://www.jmuk.org/diary/index.php/2008/11/26/0/