第弐齋藤 本とマンガの感想日記。

伊藤計劃『METAL GEAR SOLID GUNS OF THE PATRIOTS』

06.17.2008 · Posted in , 本の感想 このエントリをはてなブックマークに追加このエントリをdel.icio.usに追加このエントリをLivedoor Clipに追加このエントリをYahoo!ブックマークに追加このエントリをFC2ブックマークに追加このエントリをNifty Clipに追加このエントリをPOOKMARK. Airlinesに追加このエントリをBuzzurl(バザール)に追加このエントリをChoixに追加このエントリをnewsingに追加

METAL GEAR SOLID GUNS OF THE PATRIOTS

『虐殺器官』 [Amazon] の伊藤計劃による「METAL GEAR SOLID」ノベライズ。そもそもデビュー作『虐殺器官』からしてMGSの血族、作家としての適性としては申し分なし。期待値通りの出来、というか「そのままじゃねえか!」と嬉しくなった、というのが正直な感想。良くも悪くもきっかり期待値通りで、それ以下でも以上でもなかったというのは贅沢かしら。けど凡百の下らん企画ノベライズにはなってなかったと思うな。

読んでいると「反復される物語」としてのMGSが浮かび上がってくるのが面白かった。

反復される物語。人を変え、ところを変え、時を変え、しかし繰り返されるある本質、型、スタイル、モチーフ。闘争と戦争。それはもちろん、人気TVゲームのシリーズとして、繰り返し繰り返し、ハードを変え、時を変えて連綿と続いてきたゲームとしてのMGSと、それを遊んで来た我々から要請される物語のかたちなのだけれど、それが小説内での摂理、あるいは登場人物たちをつなぎ止める宿命のような働きをみせることに、奇妙な感動を覚えた。ゲームを小説として昇華するにこのようなやり方があったものかと。いや逆に、MGSというゲームが、それほど強力に自分の本質、スタイルを守り通してきた成果なのだと、言えるかも知れないけれど。

あとがきでは率直にいちMGSファンとしての緊張と、小島秀夫監督への尊敬と、それと作品へ込めた意図、意気込みとをを語った伊藤計劃氏の次なる作品が読みたいなぁと思った。やっぱオリジナルだよ、オリジナル。

虐殺器官 (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション) メタルギア ソリッド 4 ガンズ・オブ・ザ・パトリオット(通常版) メタルギア ソリッド 4 ガンズ・オブ・ザ・パトリオット(スペシャルエディション)

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