第弐齋藤 本とマンガの感想日記。

読書会『光車よ、まわれ!』

11.28.2008 · Posted in , 読書会 このエントリをはてなブックマークに追加このエントリをdel.icio.usに追加このエントリをLivedoor Clipに追加このエントリをYahoo!ブックマークに追加このエントリをFC2ブックマークに追加このエントリをNifty Clipに追加このエントリをPOOKMARK. Airlinesに追加このエントリをBuzzurl(バザール)に追加このエントリをChoixに追加このエントリをnewsingに追加

読書会「光車よ、まわれ!」

久しぶり、読書会レポート。
今回のお題はピュアフル文庫より復刊された天沢退二郎『光車よ、まわれ!』[Amazon]

光車よ、まわれ! (ピュアフル文庫 あ 2-1)のカバー画像

天沢退二郎 – Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A9%E6%B2%A2%E9%80%80%E4%BA%8C%E9%83%8E

読書会「光車よ、まわれ!」 インテリゲンチャにもほどがある天沢退二郎氏 旧版の「光車よ、まわれ!」 鳥のように翻るスカート 挿絵の怖さには定評がある旧版

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参加者は、I、TK、TJと第弐齋藤の4名。人数的にはほぼベスト。
日時は2008年10月26日(日)午後遅くに集まってぼちぼち世間オタ話をしつつ16:00~19:00のゆるゆるとした読書会となった。

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図書館、本、挿絵すごい

「この本と出会うんだったら、やっぱ図書館でしょう」
「図書館萌え。 夜間閲覧室に心躍らさねば人に非ず」

「旧版は挿絵の怖さに定評がある。とにかく怖い。」
「怖い、主に挿絵が怖い。」
「自分が子供だったら絶対に近づかない」
「触ったら呪われる」
「不吉な感じのする真っ黒な絵。でも、ほの暗く秘密めいた、素晴らしい挿絵。」
「特に龍子のスカートが黒い鳥のように見えるあの挿絵は大好き。」
「あと三人組の邪悪さが十二分に発揮された初頭のシーンとか。」
「怖い、主に挿絵が怖い。」
「新版のも悪くないよね」

天沢退二郎氏の著者近影がすごい

「ちくま文庫版の、天沢退二郎氏の著者近影は何度見てもすごい。」
「おめぇ……インテリゲンチャにもほどがあるぞ……。」
「おフランス系の人。文学者、間違いない。見ればわかる。」

怖い

「小学生たちが繰り広げる冒険譚かと思いきや……」
「子供たちが死んでいくのはやっぱりショック」
「しかもフツーに死んでいく。怖かった」
「ホラー?」
「得たいの知れない恐怖というか不気味さがある」
「得体が知れないという意味では緑衣隊も怖かった、『モモ』の灰色の男たちみたい」
「緑衣隊には当時の世相が反映されているのかも?」
「七〇年代だしなぁ……」
「古い東京だなぁと思いました」

「水の国≒地底の国が魔法的な驚異? 緑衣隊が現世的な驚異?」
「そういう区切りでは『得たいの知れない』という怖さは生まれないのでは?」
「むしろ、綺麗に二元論で回収しようとできそうでできないところが面白い、ちゅうか怖い」
「作者本人も自覚してたみたい、二元論ではおさまりきれてないって」
「二元論というよりかは書かれてる事象が複雑なのでは? 半透明なガラスに顔を写すように
 あらわれている事象のしたに三つ、四つぐらいは『裏の事情』があって、
 その重ね合わせとしてここに書かれてある事柄がある、みたいな」
「対立しているのではなく、重なり合っている?」
「さまざまな事態が重なり合って、いまがある感じ」
「龍子のじいさんとか王様とかまさにそう」
「重なり合って、裏が表になって、でも裏からみると裏は表で……」
「裏の裏は表? 表の表の裏の…… ってわけわかんなくなってきた……」
「それ、たぶん正しい」

マジックアイテムと元ネタ

「ドミノ茶おいしそうよ。ドミノ茶」
「光車はすごいんだかすごくないんだか」
「光車は太陽のイメージ?」
「地霊文字燃えるぜ地霊文字」
「なんで鉤針なん?」
「ああそれはアーサー王伝説、フィッシャーキング」

アーサー王物語 – Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%82%B5%E3%83%BC%E7%8E%8B%E4%BC%9D%E8%AA%AC
聖杯伝説 – Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%81%96%E6%9D%AF%E4%BC%9D%E8%AA%AC
漁夫王 – Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%BC%81%E5%A4%AB%E7%8E%8B

「龍子とじいさんのエピソードそのまんま」
「けど、やっぱり単純にこれで収まりきれる話でもない」

この話終わってなくね?

「どうみても第壱部完」
「続きまだ-?」
「お話としてはすごく魅力的だけど小説としては失敗してない?」
「この作品自体が習作だった可能性はあるんじゃないかしら」
「でもだからこそ名作になりえたのかもしれない」
「現に自分たちは、30年前のこのお話の続きを聞きたがってるのは事実」

雑談こそが楽しけれ

とまぁ、そんな感じ。
あとは

「オレンジ党シリーズも読んでみるか(もちろん図書館から借りて)」
「きっかけ? むかし『ウォーロック』という雑誌に神月摩由璃という人がいてだね?……」
「『送り雛は瑠璃色の』が、たぶんこの『光車よ、まわれ!』を意識しているとゴーストがささやきます」
「『電脳コイル』の天沢勇子の天沢は天沢退二郎の天沢でいいみたい。監督が言ってた」

とか、そういうことを言ったり言わなかったりした。

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