通称「自卓ゲ会」のプレイングメモ。卓上ゲームに詳しい奴なんてひとりもいない素人の手慰みだが俺達が楽しければそれでいい。主義主張も信条もとくになく適当に卓上ゲームを遊びちらかそう、賞とったり名作と呼ばれてるゲームをこれを機会にやってみるのもいいね、ぐらいの有様。前回はこんな感じ。→自宅卓上ゲーム会『レッドノベンバーを救え!』『スコットランドヤード』。
今回遊んだのは『ラストナイトオンアース』『ニムト』『スコットランドヤード』の3作。07/03(土)の15:00あたりから俺、K、T、I、Nの5人が集合。
『ラストナイトオンアース』
最初に遊んだのは『ラストナイトオンアース(LAST NIGHT ON EARTH)』。
このゲームを遊びたいと思ったのはニコニコ動画のこのシリーズがきっかけ。
この動画を観て以来、遊びたくて遊びたくてしょうがなかったんだが、舶来物ゆえかしばらく品薄が続いていたところ、ようやく入手できたのでさっそくプレイ。(今ならまだ手に入るかも?……詳細はこちら『LAST NIGHT on EARTH』)
上記の動画のUP主であるところの死霊のニコ動さまの『Last Night on Earth』自作和訳シール 死霊のニコ動と、へっぴりごしでふるぶっぱさまの海外ボードゲーム和訳シール置き場から、カードとルールの和訳を入手して、切り貼りしてカードスリーブに入れて、自作の和訳版カードを作って(よし、なかなか上手くいった)レッツプレイング (チマチマ切り貼りする作業が……あぁ、いかん、俺この手の内職作業好きすぎる……もうこれだけでも楽しい)
「このゲーム『ゾンビゲームの決定版!』とか云われていたんですけど、そもそも『ソンビゲーム』ってジャンルがあるんですかね?」
「ある……んじゃねえかなぁ……よく知らないけど。少なくともこないだアキバのイエローサブマリン行ったら棚一列ぐらいはゾンビもので埋まってたような気がするよ?」
「自分は最近ゾンビと言ったら『LEFT 4 DEAD』ぐらいしか……このゲームではゾンビ走るんですか?」
「うん、走るよ、たまに。ゾンビが走り始めたのって『バタリアン』以降? 最近のゾンビは走るのデフォみたいだしねぇ『28日後…』とか、じつに爽快に走りまわってたなぁ」
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「ゲームの『デッドライジング』は意外に正統派だったよねぇ。ショッピングモールに立て篭もるのもそうだけど、大量消費社会への批判って意味だと、まさしくド直球でビックリした」
「ま、自分は車に乗ってビチビチ大量に轢き殺してましたけどね。市の人口……6万人ぐらい?」
「俺はエロい格好の姉妹二人でそのぐらいの数のゾンビを斬殺してたわ、ちょうどそのぐらいなんだよね『お姉チャンバラ』普通にクリアすると」
「まぁゲーム的には対ゾンビ禍には、核兵器かあのお姉チャン姉妹、最悪、あのジャーナリストを投入しておけばほぼO.K.と」

「パロディとしてもゾンビ映画としても『ショーン・オブ・ザ・デッド』は出来が良かった、日本じゃ劇場公開されなかったみたいだけど」
「このゲームにもまんま『ショーン・オブ・ザ・デッド』みたいなゲームシナリオあるよ」
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「じゃ、そんな感じでやってみましょうか」
というわけで、レッツプレイング。
「あれ? この人の冒険者レベルはいくつですか?」(キャラクター・カードを見ながら)ちがうよ! これそういうゲームじゃねえから!(ロールプレイしてもいいけどねw)
『ラストナイトオンアース(LAST NIGHT ON EARTH)』はゾンビ・プレイヤー、ヒーロー・プレイヤー2陣営にわかれて遊ぶゲーム。ヒーロー側には「ゾンビを15体倒せ!」「街の人達を救いだして生き延びろ!」「トラックに乗って街から逃げ出せ!」といったシナリオごとの目的があり、これを満たせばヒーロー側の勝ち、それを阻止すればゾンビ側の勝ち。
ゾンビ側は最大14体までゾンビをくりだせる。ゾンビは基本1マスしか動けないが地形無視。ヒーロー側はサイコロ1個ぶん移動できるけど建物に邪魔される。戦闘ではゾンビ側はサイコロ1個、ヒーロー側はサイコロ2個ふって出目の多いほうが勝ち。ただし同じ出目だったらゾンビの勝ち。ヒーローにはHPが2ないし3あるので、ゾンビはなかなかヒーローを殺せず、すぐ逃げられてしまう。けどヒーロー側もゾロ目を出さないとゾンビは殺せない。でも拳銃などの飛び道具は別で、遠くから高確率でゾンビを殺せる、けれども使うたびに弾切れを起こすかもしれない。その他、ナタ、肉切り包丁、バット、バールのようなもの、チェーンソーなど、おなじみの近接武器もそろってる。ただし、これらのアイテムを手に入れるためにはヒーローは建物内で探索しなければならない……。
というわけで「大量に沸いて出てジワジワと人間を追い詰めるゾンビども」「素早い動きでゾンビどもを翻弄するけど、大群に組み付かれると一気に食い殺される人間たち」「拳銃とショットガンをもって建物内に立て篭もる人間たち」「だが……裏口からゾンビの大群が……」などなど、ゾンビ映画でみたことあったり、かくあれかし、と望んだシーンがごく簡単に出現することがシステム的に保証されている。実に見事。
戦力の供給と消費の波が両陣営に交互に訪れるので(ゾンビ大量にわく→ヒーローたちを追い詰めようとする→包囲が完成する間にヒーローがカード拾って戦力増強→ヒーローたちがゾンビ一掃→ゾンビ大量にわく→rya)「あ、これは勝ったな、楽勝だろ今回」というシーンと、絶句するしかない絶体絶命のピンチが、数ターンごとに交互に訪れる。基本的に戦略よりも、カードの引きと、なによりもサイコロの出目に左右される運ゲーなはずなんだけど、それが、ここぞという局面「このダイスの一投が勝負を決する!!」に収斂していくのが素晴らしい。「だったら最初からサイコロふって勝負決めればいいじゃねえかww」とも思うんだが「最初からサイコロ振って決める」と「各人の意思決定の積み重ねが、サイコロの出目に収斂する」のとでは面白さの質が違う。必ず、盤上にドラマが生まれる。人間の意思決定が作用して、システムが、勝手に物語を生み出す。これがどこまで計算されたものなのかは分からないけど、遊んでいくなかで、かなりの高確率でこの事態が起こったことはすごいと思うな。なにより熱い。

「トラックに乗って街から逃げ出せ!」
1時間のチュートリアル・ゲームののち、開始。ゾンビ・プレイヤーは俺。K、T、I、Nの4人がヒーロー・プレイヤー。キャラクターはイケメン・クォーターバック、足の速い学生、アイテム引きの強い放浪者、牧師という色気のない面子。空気読めお前ら。
早々に合流し学校内に立て篭もりを決めたヒーローたち。おうおう、せいぜい引き篭れ、ゾンビの大群ねじ込んだる、と思っていたら程良く集まったところで「消火器」(有効範囲内のゾンビを任意の方向に動かせる)でうまくまとめられて「ダイナマイト」で爆殺、ゾンビども、木っ端ミジンコ鳥の餌。あっるぇ~? しかも移動力+1で足の早い学生君が「チェーンソー」(ゾンビものにおける最終兵器、切れるものなら神でも殺す)と「ガソリン」(クリアのためのキーアイテム)を入手。 あれ? ゾンビ詰んだ? と思いきやここでゾンビ側、死神が微笑みかける、カード「閉ざされた扉」(ヒーローたちの扉移動をキャンセルして足止め)をゲット、ゾンビマスターニヤニヤ。ゾンビを再集結させながら、うわぁたいへんだなぁ(棒 とか言ってたら今度はヒーロー側がカード「突破口」(ヒーロー側が壁抜け可能に。しかも「閉ざされた扉」無効化)を入手して大脱出をはかる。ちょw 足の早い学生君の移動サイコロの目は「6」。ゾンビ包囲網を軽々と突破してトラックの元へ……。トラックにも護衛ゾンビを張り付かせていたにせよ「チェーンソー」持ちは分が悪すぎる……こりゃ本格的にゾンビ終わったか? だが、この時、学生君には慢心の精霊がとりついていた。 強化カードもなにもない素ゾンビ相手にまさかのサイコロ出目敗け「仕方ない……この傷は受けるよ」 ざまあみろ! 馬鹿が調子に乗りやがった! すかさず「奇妙な感じ」(次にダメージをうけたらそのヒーローはゾンビに……かゆ……うま……)きっちりゾンビの連戦をねじ込んで学生をゾンビに。やばい勝った、と思ったのも束の間、今度は颯爽と登場した警官がポリボックスで籠城開始。「仕方ない……ガソリンスタンドからガソリン持ってこよう、サイコロは……よし6!」はい残念でした、そこで温存してた「閉ざされた扉」(ヒーローたちの扉移動をキャンセルして足止め)ゲハハハハハ、ねえ目前で希望を絶たれるのってどんな気持ち? ねえどんな気持ち? とか調子こいてたらまたも「ガソリン」と「鍵」(キーアイテム)自前で引当てやがったよこの人! 助けてゾンビの神様! ゾンビの神様は汝のなしたいようになすがよいと仰いました。引いたカードは「腐りゆく体」(サイコロ1個を振った数だけゾンビを退場させる。ただしこのターン、ゾンビは死ななくなる)違うよ! この局面で手駒減らしてどうすんだよ! トラック上に1匹だけ残してゾンビ大撤退。アホか。勝負はゾンビヒーローの追撃を振り切った満身創痍の警官の移動ダイスにかかる。トラックまでたどり着いてゾンビの襲撃を凌ぎきったらヒーローの勝ち、でなければゾンビの勝ち。結果、サイコロの目は無常にも1足らず。ゾンビ側の勝利。

映画だよ、まったく。
『ニムト』

『ラストナイトオンアース』がこってりと2時間は続いたので、今度はあっさりとカードゲームでもやろうぜ、というわけで『ニムト』。1994年、ドイツゲーム大賞1位。『ごきぶりポーカー』と並んで(?)みんなでわいわいやるような多人数プレイのカードゲームとしては定番……らしいんだが、プレイ経験者はなし。ルールをにらめっこしながら開始……したけど、ルール超簡単。5分で全員が把握してヒートアップ。カード開示でカードを叩きつけるようになる有様。「たたきつけないで! カードは! カードは大事にしてください!」
各人に10枚づつカードを配る。4列の場を作る。各人1枚づつカードを選んで、一斉に開示。開示したカードは場の列に、数が小さい順にくっつけていく、並べる位置は「そのカードの数字より小さいもののうちで最大のもの」。列の6枚目に並べてしまったら、その列を引き取ることになる。並べられないような小さい数の場合には、任意の列を引き取る。全員カードがなくなるまでやって、引き取った数の合計が小さい人が勝ち。これが1ラウンドで、誰かが66点になったら1ゲーム終了。
5の倍数、10の倍数、ゾロ目のカードは点数が高く、赤とか紫とか黄色とか、やたらスパイシーで辛そうな色で塗りたくられてて、こいつが手札に入ってくるとギョっとするんだけど……要はこいつを誰に押し付けるか……だ。
いや~面白い。
「わかった、このゲームのキモはダメージ・コントロールだよ。『ここならば引きとって全然かまわない』ってことろでうまく引いておくのがミソと見た!」とか賢しげなこと言っておいてダメージ・コントロールできずにジリ貧で爆死。隣に居る奴を睨めつけて「ツギ オマエガ トル」と呪いをかけてみたらホントに呪われたかのように取りだしてゲラゲラとか。各人の思惑、読み合いが重なって、カードを出す1局面1局面が熱い熱い。「おし! かいくぐった!?」
結果はこんな感じ
| – |
俺 |
K |
I |
N |
T |
| 1-1 |
5/ 5 (2) |
15/15 (4) |
30/30 (5) |
3/ 3 (1) |
12/12 (3) |
| 1-2 |
6/11 (1) |
0/15 (3) |
18/48 (5) |
25/28 (4) |
0/12 (2) |
| 1-3 |
9/20 (2) |
15/30 (3) |
16/64 (5) |
12/40 (4) |
6/18 (1) |
| 1-4 |
3/23 (1) |
1/31 (2) |
26/90 (5) |
12/40 (4) |
6/18 (3) |
| 2-1 |
5/ 5 (1) |
5/ 5 (1) |
12/12 (4) |
32/32 (5) |
14/14 (3) |
| 2-2 |
25/25 (3) |
7/12 (1) |
3/15 (2) |
13/45 (5) |
12/26 (4) |
| 2-3 |
17/47 (3) |
12/24 (2) |
0/15 (1) |
8/52 (4) |
35/61 (5) |
| 2-4 |
20/67 (3) |
1/25 (2) |
0/15 (1) |
21/73 (4) |
24/85 (5) |
第1ゲームは、初回の30点バーストを皮切りに10点、20点をコンスタントにたたき出しIがひとり爆死。第2ゲームはすべての業を落としきったかのようにIが綺麗にあがり、その隙をKがクレバーにたちまわり、その他の連中は爆死頻出という結果に。付け焼刃の小賢しい知恵がいかに無力化を知らしめた。特に第3ラウンドにTに対して俺がかけた呪いが功を奏し35点の大爆釣してくれたのが小気味良かった。ラストは3位以下がそれぞれ20点どりのドロ仕合。その中でもNが「知的遊戯でTさんに負けるわけにはいきませんよ」と宣っていたのが印象的だった。
1ゲーム30分ぐらいでサクサクまわるし、ゲームもすぐにヒートアップする。面白い。良いゲームだね。
『スコットランドヤード』
最後に、前回たいへん好評だった『スコットランドヤード』をやろうぜ、ということに。1983年、ドイツ年間ゲーム大賞(Spiel des Jahres)受賞。ロンドン市内を縦横無尽に逃げまわる神出鬼没の怪盗を、スコットランドヤードの刑事共5人で追いかけろゲーム。

この怪盗役をやるのが一種の通過儀礼となりつつあり、今回はKが怪盗役。俺、T、I、Nが刑事役でプレイ。Nは初プレイ。
今までの戦績を鑑みると最短9ターン、最長16ターン、平均12.25ターンで怪盗が負けている。さすがに4人5人でやると怪盗側不利なのか? 腐りきったおっさんオタどもでも3人寄ればもんじゅの知恵熱、東方の3愚人ということか? 今回のプレイはどうでるか。

怪盗側タクシーを使ってこまめに動きまわる。プレイヤーのKは地蔵モードで盤面を見つめたままほとんどだんまり、前回は怪盗側の目線や声色でどこら辺にいるのかがわかってしまったのでこれは賢い判断(でも辛いんだよねw 精神的に)。刑事側は声はかけ合うがいまひとつ連携を取れている気がしない。怪盗をマップ南東に追い詰めるが、あと一歩というところで追い詰めきれない、
T:「どうだろう? Kくんの性格からするとこっちに逃げているように思えるんだけど……」
N:「いやそれはないですよTさん、Kくんがそんな下手な博打うつわけないじゃないですか」
T:「そうかなぁ……でもこっちから抜けだされるとやっかいだし……Nちゃんはこっちに行ってもらえると……」
N:「わかりましたよ、いけばいいんでしょう? クソッ、せっかくあこがれのスコットランドヤードに入れたっていうのに、先輩の言いなりになって地回りか!」
Nのロールプレイが光るが、いや、そういうゲームじゃねえからこれw
怪盗はその後、南東→東端→北東と逃げまわるが、19ターン目に投了した。
最長逃亡記録は更新したものの、やはり勝利とまではいかず、残念。

K:「今回はマップの中に何箇所かある『タクシー網でしか行けない箇所』を歩きまわって刑事側のタクシー券切れを狙ってみたんですけどダメでしたねぇ。移動は全部タクシーでした」
たしかに、結局包囲はされたものの、刑事側のタクシーチケットはそれぞれ2枚程度しか残っておらず、もしかするともしかした……ぐらい。怪盗側の勝ち筋が見え始めたのかもしれない。
K:「Tさんがわりと『刑事がそっち行ってくれたらいいな』って方向に誘導してくれたんで楽でしたw むしろNちゃんの意見のほうが嫌だった」
N:「ほらご覧なさい! 僕が知的遊戯でTさんに劣るはずがないんですよ!」
T:「(;´Д`) ェェェェェェェエエエ」
とまぁ、そんな感じでTが知的遊戯で勝てないというキャラ立てをしたところで今回は終了。
この後、みなで飯喰って、帰りそびれた奴と「ドミニオン:海辺」をぼちぼちいじっておしまい。お疲れ様でした。
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